「履歴書 未経験」と検索してこのページに来た方は、IT業界での実務経験がないまま、これまでの学歴・職歴や資格欄をどう埋めればいいのか、履歴書を前に手が止まってしまっているのではないかと思います。職務経歴書と何が違うのか、資格欄が空欄のままでいいのか、志望動機はどれくらい書けばいいのか、書類を前にすると次々と迷いが出てきますよね。
私自身、文系・IT未経験から転職活動を始めたとき、真っ白な履歴書のフォーマットを前に、学歴・職歴の欄はまだしも、資格欄や志望動機欄で手が止まった経験があります。職務経歴書の詳しい書き方については別の記事で紹介しているので、この記事では履歴書という書類そのものに絞って、実際にどう書いて選考を通過してきたのかをお伝えします。
この記事でわかること
- 履歴書と職務経歴書、それぞれで書く内容の役割分担
- IT未経験の職歴・資格欄を、空欄を恐れずに埋める考え方
- 手書き・写真・日付など、見落とすと選考前に損をするポイント
履歴書と職務経歴書、書く内容はどう違うのか
結論から言うと、履歴書は学歴・職歴・資格など「事実を簡潔に一覧できる書類」、職務経歴書は「その事実の中身を詳しく説明する書類」という役割分担で書き分けると、両方の書類がうまく機能すると感じています。
履歴書のフォーマットは、職歴や資格を1行程度で並べる形になっており、詳しいエピソードを書き込むスペースがそもそも用意されていません。この作りの違いに気づかないまま両方の書類に同じ内容を詰め込もうとすると、どちらも中途半端になってしまいます。
私は転職活動を始めたばかりの頃、この役割分担を意識できておらず、履歴書の志望動機欄にも職務経歴書と同じくらい長い文章を書こうとして、欄からはみ出してしまったことがあります。転職サイトでダウンロードした履歴書のテンプレートと、自分で作成した職務経歴書を並べて見比べたとき、履歴書側の欄の小ささにようやく気づき、「履歴書は結論とキーワードだけを凝縮し、詳しい説明は職務経歴書に譲る」という書き分けに切り替えました。職務経歴書での前職経験の翻訳の仕方は未経験からのIT転職、職務経歴書はここを書けば通過率が上がるで詳しく紹介しているので、この記事では履歴書ならではの書き方に絞って進めます。
| 書類 | 役割 | 書く内容の目安 |
|---|---|---|
| 履歴書 | 事実を一覧できる要約表 | 学歴・職歴・資格・志望動機や自己PRの結論部分 |
| 職務経歴書 | 経歴の中身を詳しく説明する書類 | 前職の業務内容、課題への取り組み方、成果 |
この整理をしてからは、履歴書は選考担当者が最初に全体像をつかむための地図のような役割、職務経歴書はその地図の中身を掘り下げる説明書のような役割だと捉えて書くようにしています。
職歴欄:IT未経験の職歴をどう書いたか
職歴欄でまず意識したのは、前職の仕事内容を詳しく説明しようとしないことでした。
欄のスペースは会社名と在籍期間を並べる程度しかなく、無理に業務内容まで書き込もうとすると文字が欄からはみ出したり、かえって読みにくくなったりしてしまいます。
実際、私が最初に作った履歴書は、職歴欄の会社名の後ろに担当業務を細かく書き足していたのですが、ハローワークの窓口で相談した際に「職歴欄は在籍の事実を示す欄なので、業務内容は職務経歴書に任せて大丈夫です」と教えてもらい、会社名と在籍期間だけのシンプルな形に書き直しました。あわせて、履歴書の中で和暦と西暦が欄によって混在していたことも指摘され、書類全体で表記を統一するよう修正しています。
この経験から、職歴欄は「詳しさ」より「正確さと統一感」が優先される欄だと捉えるようになりました。
資格欄:書けるものが何もなかったときにしたこと
資格欄に何を書けばいいのか、書けるIT関連の資格が一つもなかった私は、履歴書を手にしたまま何分も固まってしまったことがあります。資格と実務スキルどちらを優先すべきかについては別の記事でも詳しく触れていますが、履歴書の資格欄についても、同じ考え方が当てはまると感じています。
未経験者向けの求人では、資格そのものよりも、今どのくらい学習に取り組んでいるかという意欲を見られる場面の方が多く、資格欄が空欄のまま提出しても大きな問題にはなりませんでした。ただし、何も書かずに真っ白にするのではなく、学習中であることが伝わる一言を添えるようにしていました。
転職エージェントとの面談で、資格欄が空欄のままでいいのか相談したことがあります。担当のエージェントからは「無理に資格を書く必要はないが、欄が寂しいと感じるなら『◯◯を独学中』のように一言添えると、学歴・職歴欄だけでは伝わらない今の取り組みを担当者が想像しやすくなる」とアドバイスを受けました。このアドバイスをもとに、資格欄の一番下に「Web制作について独学中」と一行だけ添えるようにしたところ、その欄について面接で質問されることが何度かありました。
空欄そのものを恐れるより、空欄をどう補うかを考える方が、結果的に書類の印象につながったと感じています。
志望動機・自己PR欄:履歴書と職務経歴書でスペースの使い方を変えた理由
履歴書の志望動機・自己PR欄は、職務経歴書と同じ内容を書こうとすると、驚くほどスペースが足りません。3〜4行程度しか用意されておらず、職務経歴書のように前職での課題や工夫の過程まで書き切ることは、そもそもできない作りになっています。
志望動機・自己PRを何度も書き直しながら磨いた経緯については別の記事で詳しく紹介していますが、履歴書の欄ではその磨いた内容の中から、最も伝えたい結論部分だけを抜き出す作業が必要になります。
最初は職務経歴書用に書いた文章をそのまま短縮しようとしたのですが、要素を削りすぎて「意欲があります」というだけの当たり障りのない一文になってしまい、かえって印象が薄くなってしまいました。そこで、履歴書には「なぜIT業界なのか」という結論とエピソードを一つだけ書き、「なぜこの会社なのか」という会社ごとの理由づけは職務経歴書側に譲るという役割分担に落ち着かせました。
短い欄だからこそ、詰め込みすぎない書き方の方が、面接官にとっても読みやすかったのではないかと思います。
手書きかパソコン作成か、提出形式で判断に迷ったこと
複数の企業に並行して応募していると、履歴書を手書きにするかパソコンで作成するかで、地味に時間の使い方が変わってきます。
私は基本的にパソコンで作成し、手書き指定がある応募先にだけ手書きで対応するようにしていました。パソコン作成の方が誤字の修正や使い回しがしやすく、応募数を増やしても対応しやすかったためです。
ただし、一部の応募先では求人票に「手書きの履歴書を希望する」と明記されていることがあり、その際は手書きで対応しました。手書きで作成したとき、職歴欄の会社名の漢字を一文字書き間違えてしまい、修正液や二重線での訂正は避けるべきだと知っていたため、その1枚をすべて書き直したことがあります。時間はかかりましたが、書き直したことで結果的に丁寧な字で提出でき、面接で「読みやすい字ですね」と話のきっかけになった場面もありました。
パソコン作成の効率と、手書き指定への対応、どちらも用意しておくことで、応募先ごとの指定に慌てずに対応できました。
写真・日付など、見落として痛い目にあったポイント
証明写真のサイズや、履歴書に記載する提出日の日付など、書類の中身とは関係のない部分でつまずいたこともあります。
私は最初、証明写真機で撮影した写真をそのまま貼っていたのですが、ある企業から「規定のサイズと合っていない」と指摘を受け、慌てて写真店で撮り直して再送したことがあります。また、履歴書の提出日は「郵送する日」または「持参する日」を書くのが基本だと知らず、履歴書を作成した日をそのまま書いてしまい、後から日付だけ書き直す羽目になったこともありました。
こうした細かいルールは選考の合否に直結する部分ではないかもしれませんが、確認漏れによる出し直しは単純に時間のロスになるため、履歴書を書き始める前に一通り確認しておくことをおすすめします。
まとめ
ここまで、未経験からのIT転職で履歴書をどう書けば通過率が上がるのか、私自身の実体験をもとに紹介してきました。
- 履歴書は事実を簡潔に示す書類、職務経歴書は事実の中身を詳しく説明する書類という役割分担で書き分ける
- 職歴欄は業務内容を詳しく書き込まず、会社名・在籍期間の正確さと表記の統一を優先する
- 資格欄が空欄でも問題にはならないが、学習中であることを一言添えると印象を補いやすい
- 志望動機・自己PR欄は結論とエピソードを一つに絞り、詳しい理由づけは職務経歴書に譲る
- 手書き・パソコン作成の使い分けや、写真・日付などの細かいルールも、事前確認で防げるロスがある
履歴書は一枚の書類ですが、職務経歴書や面接と役割を分けて考えると、書くべき内容がぐっと整理しやすくなると感じています。職務経歴書の詳しい書き方については上記の記事、書類選考を通過した後の面接対策については未経験からのIT転職、面接で本当に聞かれた質問と答え方のコツでも紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。


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