転職後悔しないために!未経験IT転職でやってはいけない5つのこと

会社選び・注意点

内定をもらった瞬間の安心感とは裏腹に、心のどこかで「本当にこの選択でよかったのか」という不安が消えない、という経験をしたことがある人は少なくないと思います。あるいは、すでに転職活動の途中や、転職して数ヶ月が経ったタイミングで、「あのときああしていれば」と感じている人もいるかもしれません。

私自身、文系・未経験からIT業界へ転職する過程で、情報収集や会社選びには時間をかけたつもりでしたが、それでも後から振り返ると「ここはもう少し慎重にやればよかった」と感じる判断がいくつかありました。幸い、致命的な後悔にはつながらずに済みましたが、判断を誤りかけた場面や、実際に一度は誤ってしまい後から修正した場面もあります。

未経験IT転職で会社選びに失敗しない5つの基準では、複数の内定・候補を比較する場面に絞って「会社選びの5つの基準」を紹介しました。今回はその範囲を広げ、情報収集を始めた段階から、内定を受けて退職を切り出すところまで、転職活動全体を通じて私が実際に踏みとどまった、あるいはやってしまった「やってはいけないこと」を5つに整理して紹介します。

この記事でわかること

  • 転職活動全体を通じて後悔につながりやすい5つの落とし穴
  • 私自身が実際にやってしまった、または踏みとどまった判断の分かれ目
  • 後悔しそうになったときに、一度立ち止まって確認したい視点

やってはいけないこと1:内定への焦りから、条件を確認しないまま決めてしまう

1つ目は、内定が出た嬉しさや、選考が長引いた疲れから、本来なら確認しておくべき条件を「まあいいか」で流してしまうことです。

内定は転職活動のゴールのように感じられますが、実際にはそこから雇用条件のすり合わせが始まる段階に過ぎません。それにもかかわらず、「せっかく内定が出たのに、細かいことを聞いて心証を悪くしたくない」という気持ちが先に立ち、確認すべきことを聞かないまま承諾してしまうことがあります。

私自身、今の勤務先から内定をもらったとき、有給休暇の取得ルールと入社日の調整について、本当は聞いておきたいことがありました。ただ、内定通知を受け取った直後の電話で、担当者から「他に何かご質問はありますか」と聞かれた際、「わがままだと思われたくない」という気持ちが勝ってしまい、「大丈夫です」と答えてしまいました。結局、入社後に人事担当へあらためて個別に確認する形になり、聞けば数分で済んだはずのことを、わざわざ入社後まで持ち越すことになりました。

内定の連絡を受けたその場で答えを急ぐ必要はなく、「一度持ち帰って確認します」と区切ってから、聞きたいことを整理してあらためて質問する方が、後悔を減らせると感じています。

やってはいけないこと2:転職理由やキャリアの軸を言語化しないまま、勢いで活動を始めてしまう

2つ目は、「なんとなく今の仕事がしんどい」という気持ちだけで転職活動を始めてしまい、自分がIT業界で何をしたいのかを言葉にしないまま選考に進んでしまうことです。

転職理由やキャリアの軸が曖昧なままだと、面接で深掘りされたときに答えに詰まってしまうだけでなく、内定が出た後に「本当にこの会社(この職種)でよかったのか」を判断する軸そのものが、自分の中にない状態になってしまいます。

私は転職活動を始めた当初、転職エージェントとの初回面談で「なぜIT業界に興味を持ったのですか」と聞かれ、「将来性がありそうだから」というその場しのぎに近い答え方をしてしまいました。担当者からは特に指摘されなかったのですが、その後の企業面接で同じ質問をより具体的に掘り下げられた際、うまく言葉にできず、手応えのないまま面接が終わってしまったことがあります。それ以降、なぜIT業界を選んだのか、前職での経験のどの部分を活かしたいのかを紙に書き出して整理し直してから面接に臨むようにしたところ、以降の面接では自分の言葉で一貫して話せるようになったと感じています。

転職活動を始める前、あるいは始めてすぐの段階で、転職理由とキャリアの軸を自分の言葉で書き出しておくことが、後々の面接対応にも、内定後の意思決定にも効いてくると感じています。

やってはいけないこと3:「早く今の会社を辞めたい」という気持ちだけで、転職の時期を急いでしまう

3つ目は、現職への不満やストレスから「一刻も早く辞めたい」という気持ちが先行し、準備が整う前に転職の時期そのものを急いでしまうことです。

未経験からIT業界を目指す場合、学習や情報収集にある程度の期間が必要になることが一般的だと感じています。この期間を十分に取らないまま「辞めたい」という感情だけで動いてしまうと、選考対策が不十分なまま面接に臨むことになったり、内定が出なかった場合に焦りがさらに増してしまったりすることがあります。

私自身、学習を始めて数ヶ月経った頃、当時の職場で負担の大きい業務が続き、「もう今すぐにでも辞めて、勉強に専念したい」と感じた時期がありました。実際に、退職を切り出すことを当時仲の良かった同僚に相談したこともあります。ただ、そのタイミングでは学習も転職活動もまだ準備段階で、面接でアピールするために作っていたポートフォリオも完成していませんでした。結果的に、退職の相談はいったん保留にし、収入が途切れる不安を抱えたまま活動する状態は避けることができました。今振り返ると、あのとき勢いで退職していたら、選考対策が整わないまま活動期間が長引き、精神的にも金銭的にももっと苦しくなっていた可能性があると感じています。

現職への不満が大きいときほど、勢いで動く前に「今、退職しても選考を戦える準備ができているか」を一度確認する時間を取ることをおすすめします。

やってはいけないこと4:一人で抱え込んで判断してしまう

4つ目は、学習や転職活動にかかる時間・お金・生活への影響について、一人で抱え込んで判断してしまうことです。

一人暮らしで転職活動を進める場合、平日夜や休日の学習時間の使い方も、教材費や受験費用の支出も、内定が出た後の収入の変化も、基本的にはすべて自分一人の判断で完結してしまいます。誰かに相談しなくても活動自体は進められてしまう分、無理なスケジュールを組んでしまったり、支出や生活費の見通しを甘く見積もったまま突き進んでしまったりすることがあります。

私は学習を始めた最初の1〜2ヶ月、平日夜と休日の学習時間について誰にも相談せず、自分一人の判断でスケジュールを組んでいました。当初のスケジュールは休日をほぼすべて学習に充てる内容で、平日も睡眠時間を削ってでも進めようとした結果、体調を崩しかけたことがあります。そのとき初めて、しばらく実家の親に近況を伝えていなかったことに気づき、久しぶりに電話で今の状況を話したところ「無理しすぎじゃないか」と心配されました。それをきっかけに、休日に偏っていた学習の一部を平日にも分散させ、生活リズムを崩さない範囲で進めるよう組み直しました。

一人暮らしだと転職活動は自分一人の判断だけで進められてしまう分、時間・お金・生活への影響を誰にも共有しないまま突き進みやすくなります。すべてを相談する必要はありませんが、学習を始める前の段階から、実家の親や信頼できる友人など、今の状況を軽く共有できる相手を持っておくことをおすすめします。

やってはいけないこと5:退職の伝え方や引き継ぎの準備を疎かにしてしまう

5つ目は、内定を承諾した後の退職の伝え方や、引き継ぎの準備を後回しにしてしまうことです。

転職活動のゴールを「内定を得ること」だと考えてしまうと、そこから先の退職手続きや引き継ぎへの意識が薄れてしまうことがあります。しかし、退職の伝え方や引き継ぎの進め方によっては、円満に退職できず最終出社日までの期間が気まずい雰囲気の中で過ぎていったり、有給休暇の消化について希望通りに調整できなかったりすることがあります。

私は内定を承諾した後、退職の意思を上司に伝えるタイミングを1〜2週間先延ばしにしてしまいました。理由は、ちょうど大きめの案件を任されたばかりで、「このタイミングで言い出しにくい」と感じたからです。結果的に、伝えるタイミングが遅れた分、引き継ぎの準備に充てられる期間が短くなり、最終出社日の直前まで引き継ぎ資料の作成に追われることになりました。有給休暇についても、本来であればもう少し早く消化計画を相談できたはずが、引き継ぎのスケジュールと重なり、希望よりも少ない日数しか消化できませんでした。

退職の意思は、伝えにくいタイミングほど先延ばしにせず早めに伝え、引き継ぎと有給消化のスケジュールを逆算して準備を進める方が、最終出社日までを気持ちよく過ごせると感じています。

5つの「やってはいけないこと」を振り返る

ここまで紹介した5つを、起きやすい後悔と、私が実際に取った(あるいは取ればよかった)対策とあわせて整理します。

やってはいけないこと 起きやすい後悔 私が意識したこと
1. 条件を確認せず決める 入社後に確認漏れに気づく その場で即答せず、一度持ち帰って確認する
2. 転職理由・軸を言語化しない 面接で答えに詰まる、意思決定の軸がぶれる 転職理由・活かしたい経験を紙に書き出す
3. 感情だけで時期を急ぐ 準備不足のまま活動が長引く 退職前に「今、選考を戦える準備ができているか」を確認する
4. 一人で抱え込んで判断する 生活リズムの乱れ、周囲に心配をかける 実家の親や友人など、状況を共有できる相手を持っておく
5. 退職の伝え方・引き継ぎを疎かにする 気まずい最終出社日、有給消化の希望が通らない 伝えにくくても早めに伝え、逆算してスケジュールを組む

まとめ

ここまで、未経験からのIT転職で私が実際にやってしまった、あるいはやりかけて踏みとどまった5つの「やってはいけないこと」を紹介してきました。

  • 内定への焦りから条件を確認しないまま決めてしまうと、入社後に確認漏れへ気づくことがある
  • 転職理由やキャリアの軸を言語化しないまま活動を始めると、面接でも意思決定でも軸がぶれやすい
  • 感情だけで転職の時期を急ぐと、準備不足のまま活動が長引くことがある
  • 一人で抱え込んで判断してしまうと、生活リズムが乱れたり、周囲に心配をかけたりすることがある
  • 退職の伝え方や引き継ぎを疎かにすると、最終出社日までが気まずい雰囲気になりやすい

これまでこのブログでは、未経験からIT転職する人が最初にやるべき5つのことをはじめ、転職を考え始めた最初の不安から、勉強法、求人の見極め方、会社選びの基準まで、私自身の転職活動を振り返りながら書いてきましたが、今回はその締めくくりとして、活動全体を通じて起こりやすい「やってはいけないこと」を整理しました。最後にたどり着いたのが、こうした失敗や後悔だったのは、自分でも少し意外でした。結局のところ、後悔を完全にゼロにする方法はなく、迷いながら一つひとつの判断を重ねていくしかないのだと、この記事を書きながらあらためて感じています。

すでに転職活動を進めている方は、5つのうち当てはまりそうなものがないか、一度立ち止まって確認してみることをおすすめします。これから活動を始める方は、準備段階のうちにこの記事の内容を頭の片隅に置いておくだけでも、いざというときの判断が変わってくるかもしれません。

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