未経験のプログラミング挫折、心が折れかけた日々と乗り越え方

学習・スキルアップ

「プログラミング 挫折」と検索して、今まさに机に向かう気力もなく、画面の前で固まってしまっている方もいるのではないかと思います。教材を進めているうちは順調だったはずなのに、あるとき急にコードを書く手が止まり、「自分には向いていないのかもしれない」という言葉が頭から離れなくなる。深夜にスマートフォンで同じような気持ちの人がいないか検索しているうちに、この記事にたどり着いたという方もいるかもしれません。

私自身、文系・未経験からIT業界への転職を目指して学習を始めたとき、何度か心が折れかけた時期がありました。独学の進め方や教材選びといった「やり方」の部分はプログラミング独学だけでIT転職は可能?知っておきたい注意点で紹介しているため、この記事では触れません。ここでは、実際にどんな瞬間に心が折れかけたのか、そのときどんな気持ちだったのか、そしてそこからどう立ち直ったのかという、感情の部分だけに絞って正直にお伝えします。

この記事でわかること

  • 私が学習中に一番心が折れかけた具体的な瞬間
  • 追い打ちをかけた、SNSで他の人と比較してしまう落とし穴
  • 心が折れかけたとき、実際に何をして立ち直ったか

そもそも、学習中に心が折れそうになるのは特別なことじゃなかった

結論として、学習中に心が折れそうになったのは、忍耐力や才能が足りなかったからではなく、教材に沿って進める段階と、自分で考えて手を動かす段階との間に、想像以上に大きな壁があったからだと今は感じています。

理由は、教材(Progateの無料コースやYouTubeの解説動画など)は、次に何をすればいいかが常に画面に示されている状態だからです。一方、自分でゼロから何かを作ろうとすると、次に何をすればいいかを自分で考えるところから始めなければならず、これは教材で身につけたスキルとはまったく別の種類のスキルだったのだと、後になって気づきました。

段階 次にやることの見え方 難易度の感じ方
教材に沿って進める段階 常に画面に次の指示が表示されている 手を動かせば進んでいる実感を得やすい
自分でゼロから作る段階 次に何をするか、自分で考えて決める必要がある 何から手をつけていいかわからず、進んでいる実感を得にくい

私自身、教材を一通り終えた段階では「意外とすんなり理解できている」という手応えを感じていました。ところが、いざ自分で何かを作ろうとした瞬間、その手応えが一気に消えてしまった経験があります。学習が失敗していたわけではなく、段階が変わったタイミングでの自然な戸惑いだったのだと、今なら言えます。

一番心が折れかけた瞬間:見本なしで自由に作ろうとした夜

教材を一通り終えて、次のステップとして「見本のない、自分で決めたものを作ってみよう」と決めたときのことです。テーマは自分の家計を簡単に記録できるアプリにしようと決め、休日の午前中からノートパソコンを開きました。

しかし、真っ白なエディタを前にすると、何から手をつければいいのかまったくわかりませんでした。教材では常に「次はこのコードを書きましょう」と示されていましたが、自分で一から考える段になると、どのファイルから作ればいいのか、そもそも設計というものをどう考えればいいのかさえ判断がつかなかったのです。

数時間、似たようなアプリの作り方をネットで検索しては、断片的な情報をつなぎ合わせようとしましたが、うまく形になりません。気づけば夕方になっていて、その日書いたコードのほとんどを、その場で消してしまいました。休日を丸ごと使って、目に見える成果が何も残らなかったという事実だけが残った一日でした。

その夜、一人暮らしの部屋で「自分には向いていないのかもしれない」という考えが頭から離れなくなりました。身近にプログラミングをしている知り合いはおらず、誰かにすぐ相談できる状況ではなかったことも、気持ちが沈んだ理由の一つだったと思います。

追い打ちをかけた、SNSで見た他の人との比較

その週末以降、気分転換のつもりで開いたSNSで、「未経験からIT業界に転職しました」「数ヶ月でポートフォリオが完成しました」といった投稿を目にする機会が増えていきました。素直にすごいと思う一方で、自分は同じくらいの期間でアプリの土台すら作れなかったという事実と比べてしまい、落ち込みに拍車がかかりました。

理由は単純で、SNSに投稿されるのは基本的にうまくいった結果だけで、途中でどれだけ手が止まったか、何度作り直したかという過程までは見えにくいからです。当時の自分はそのことに気づけず、「他の人はスムーズに進んでいるのに、自分だけがつまずいている」と思い込んでいました。

特に覚えているのは、自分と同じくらいの学習期間のはずの投稿者が、すでに就職活動用のポートフォリオを公開しているのを見た夜のことです。思わずその投稿を何度も読み返し、自分の進捗の遅さを再確認するようなことをしてしまいました。今振り返ると、比較して落ち込むためだけにSNSを開いていたようなものだったと思います。学習内容そのものよりも、この「比較」による落ち込みの方が、心が折れかけた原因としては大きかったと感じています。

心が折れかけたとき、実際にやったこと

立ち直るきっかけになったのは、特別な解決策ではなく、「比較をやめる」「目標を小さくする」という2つの小さな行動でした。

  • SNSを開く時間を学習時間と分ける:学習する日はSNSアプリを開かないと決め、気分転換したいときは代わりに近所を少し歩くようにしました。比較する対象が単純に目に入らなくなっただけで、気持ちの波が少し穏やかになった実感があります。
  • 目標をいったん小さくする:「家計簿アプリを完成させる」という大きな目標を一度脇に置き、教材の中で一番簡単な機能(ボタンを押すと数字が増える程度の処理)だけを、見本を見ずに自分の手で書き直す練習に切り替えました。小さくても「自分の手で動くものを作れた」という感覚を取り戻すことを優先しました。
  • 数日間、コードから完全に離れる:学習を休むことに罪悪感がありましたが、思い切って数日間コードに触れない時間を作りました。休んだあとの週の方が、以前より落ち着いて画面に向かえた実感があります。

「一気に元の目標まで戻ろうとしない」ことが、当時の自分には一番効果があったやり方だったと感じています。

この経験は無駄じゃなかったと思う理由(面接で話したこと)

折れかけたこの経験は、転職活動の面接でむしろプラスに働いた場面がありました。

ある面接で「独学で大変だったことは何ですか」と聞かれた際、うまくいった話だけでなく、正直に「休日を丸ごと使って何も形にならず、心が折れかけたことがある」と伝えました。そのうえで、目標をいったん小さく区切り直したことで立ち直った経緯まで話したところ、面接官から「うまくいかないときに、自分で考えて立て直せるのは実務でも大事な力だと思う」という反応をもらえたのが印象に残っています。

挫折しかけたこと自体を隠すのではなく、そこからどう考えて行動を変えたかまで伝えることが、独学で学んできた人ならではのアピール材料になり得ると感じています。

まとめ

ここまで、未経験からプログラミング学習を進める中で私が実際に心が折れかけた瞬間と、そこからの立て直し方についてお伝えしてきました。

  • 心が折れそうになったのは、教材に沿って進める段階と、自分で考えて作る段階との間にある大きな壁が原因であることが多かった
  • 追い打ちをかけたのはSNSでの比較で、他の人の結果だけを見て自分の途中経過と比べてしまっていた
  • 比較をやめる、目標を小さく区切り直すといった小さな行動が、立ち直るきっかけになった
  • 心が折れかけた経験自体も、正直に伝えることで転職活動でのアピール材料になり得る

心が折れかけたからといって、向いていないと結論づける必要はないと感じています。ただし、これはあくまで私自身の場合の経験であり、同じように立ち直れると保証するものではありません。もし今、学習の進め方そのものに迷いがある場合は、無料教材の限界について整理した無料だけで足りる?プログラミング無料学習の限界と乗り越え方もあわせて参考にしてみてください。

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