エンジニア勉強は何から?未経験ゼロから迷わない学習の始め方

学習・スキルアップ

「エンジニア 勉強」で検索している時点で、おそらく「何から手をつければいいのかまったくわからない」という状態なのではないかと思います。プログラミング言語の名前だけはいくつか聞いたことがあるけれど、どれを選べばいいのか、そもそも言語の勉強から始めていいのかもわからない——私自身、文系でIT知識ゼロの状態から転職活動を始めたとき、まさに同じところで立ち止まっていました。

当時の私は、書店のIT書籍コーナーで参考書を何冊か手に取ってみたものの、目次を見ただけで知らない単語だらけで、どれを選んでも理解できる気がせず、結局何も買わずに帰ったことを覚えています。今振り返ると、あのとき必要だったのは分厚い専門書ではなく、もっと手前の「そもそもITってどういう仕組みで動いているのか」という基礎の部分でした。

この記事では、IT知識ゼロ・文系だった私が、実際に何から勉強を始めたのか、最初につまずいた具体的なポイントとあわせてお伝えします。これから学習を始める人が、遠回りせずに最初の一歩を選べるようにするための記事です。

この記事でわかること

  • IT知識ゼロの状態で、最初に勉強すべきこと
  • 私が学習の初期に実際につまずいた用語・つまずき方
  • 志望する職種によって、最初に触れるとよい分野がどう変わるか

結論:最初に勉強すべきは「言語の書き方」より「ITの基礎知識」

結論から言うと、IT知識ゼロの状態でいきなりプログラミング言語の書き方から勉強を始めるのは、あまりおすすめできません。私はここで一度遠回りをしています。

理由は単純で、プログラミング言語の文法だけを覚えても、その裏側にある「サーバーとは何か」「データはどこに保存されているのか」といった仕組みがわかっていないと、コードが何をしているのか実感が持てないからです。実際に私は転職活動を始めた最初の週、無料の学習サイトでいきなりJavaScriptの入門講座を受けてみたのですが、「変数に値を入れる」「関数を呼び出す」といった説明を読んでも、それが画面の中で何を起こしているのか、まったくイメージできませんでした。

そこで一度言語の学習を中断し、ITパスポート試験向けの入門書を1冊読んで、コンピュータの仕組み・ネットワークの基礎・情報セキュリティの基本といった全体像を先に把握することにしました。この順番に変えてから、改めてプログラミングの入門講座に戻ったときに、以前より内容がすっと頭に入ってくる感覚がありました。「言語の書き方」より先に「ITの土台となる仕組み」を軽くでも知っておくことが、結果的に近道になると私は感じています。

私が最初につまずいた3つの用語

IT知識ゼロの状態で学習を始めると、参考書や講座の説明そのものよりも、当たり前のように使われる専門用語でつまずくことが多いです。私が特に理解に時間がかかった用語を3つ紹介します。

  • サーバーとクライアント:最初は「サーバー」を物理的な機械の名前としてしか理解できず、「自分のパソコン(クライアント)がサーバーに情報を取りに行く」という関係性がイメージできませんでした。図解付きの入門書で、Webサイトを見るときの通信の流れを図で追ってみて、ようやく腑に落ちました。
  • IPアドレス:「住所のようなもの」という説明を読んでも実感が持てず、自分のパソコンのIPアドレスを実際にコマンドで表示させてみて、初めて「このパソコンにも住所があるんだ」と納得できました。
  • フレームワーク・ライブラリ:「便利な部品集」と説明されてもピンとこず、実際に簡単なWebページを一から書いたときと、フレームワークを使って書いたときの手間の違いを体験して、ようやく「効率化するための仕組み」だと理解できました。

共通しているのは、文章の説明だけで理解しようとせず、図で見る・実際に操作してみるという一歩を踏んだときに、初めて理解できたということです。IT知識ゼロの段階でつまずくのは当然のことで、そこで諦めずに「実際に手を動かして確かめる」を挟むと、理解のスピードが変わってくると感じています。

IT知識ゼロから実際にやった学習の順番

ここからは、私が実際にたどった学習の順番を紹介します。あくまで文系・IT知識ゼロだった私個人の進め方ですが、これから始める人の参考になればと思います。

  1. ITの基礎用語・仕組みを1冊の入門書でざっくり把握する:ITパスポート試験向けの入門書を選び、資格取得を目的にはせず、「コンピュータ・ネットワーク・セキュリティの全体像を知る」ための読み物として一通り目を通しました。
  2. 無料の学習サイトで、HTML・CSSに触れてみる:Progateの無料コースを使い、Webページの見た目がコードでどう変わるのか、実際に手を動かして確かめました。結果がすぐ画面に反映されるので、達成感を持ちやすかったです。
  3. 簡単なサンプルコードを写経する:入門書に載っているサンプルコードを、意味がわからないままでもいいのでそのまま手で書き写し、動かしてみることを繰り返しました。理屈より先に「動く感覚」を掴むことを優先しました。
  4. わからない用語が出るたびに、その場で調べて言語化する:「サーバーって結局何なのか」を自分の言葉で説明できるようになるまで、都度検索して確認する習慣をつけました。

この順番で進めたことで、いきなり難しい教材に挑んで挫折する、ということを避けられたと感じています。特に最初のステップでITの全体像をざっくり掴んでおいたことが、その後の学習全体の理解度を底上げしてくれました。どれくらいの時間をかけて進めればいいかについては、「未経験からIT転職するまでに必要な勉強時間の考え方」で詳しく紹介しています。

最初の学習でやってよかったこと・遠回りだったこと

学習を振り返ると、やってよかったと感じることと、今思えば遠回りだったと感じることがそれぞれありました。整理すると次のとおりです。

やってよかったこと 遠回りだったこと
ITの基礎知識を先にざっくり把握したこと 基礎を飛ばして、いきなり言語の入門講座から始めたこと
手を動かして「動く感覚」を先に掴んだこと 参考書の説明だけを読んで理解しようとしたこと
わからない用語をその場で調べる習慣をつけたこと わからないまま次のページに進んでしまい、後で読み返す羽目になったこと

特に「わからないまま先に進む」は、後から同じところでつまずき直すことになるため、結果的に時間がかかってしまいました。IT知識ゼロの段階では、多少ペースが遅くても、その場でつまずきを解消しながら進んだほうが、後の学習が楽になると実感しています。

志望する職種によって、最初に触れる分野は変わる

ここまで紹介した順番は、あくまで「ITの基礎を知る」という共通の土台部分です。ある程度基礎が掴めたら、その先はどんな職種を目指すかによって、勉強する内容を絞り込んでいくことになります。私の場合は、リモートワークができる働き方を軸に職種を考えていたため、開発系の学習に比重を置きました。

目指す方向 基礎の次に触れるとよい分野の例
Webサイト・アプリ開発系 HTML・CSSに加えて、JavaScriptなどのプログラミング言語
インフラ系 ネットワークの仕組み、サーバー・OSの基本操作
社内SE系 業務システムの基本知識、IT用語全般の理解

この段階でどの職種が自分に合っていそうかまだ決めきれていない場合は、無理に1つに絞らず、まずは基礎知識と簡単なコードに触れる経験を積んでおくだけでも十分だと思います。私自身、基礎を勉強している段階では職種を完全には決めておらず、学習を進めながら少しずつ方向性を固めていきました。たとえば社内SE系を目指す場合に必要な業務システムの基本知識については、「社内SEとは?仕事内容と未経験転職で確認したいポイント」で詳しく紹介しています。

まとめ

ここまで、IT知識ゼロから転職を目指す人に向けて、最初に何を勉強すればいいのかを私自身の実体験をもとにお伝えしてきました。

  • いきなりプログラミング言語の書き方から始めるより、ITの基礎知識を先にざっくり把握したほうが理解が進みやすい
  • 「サーバー」「IPアドレス」「フレームワーク」といった用語は、文章だけでなく図や実際の操作で確かめると理解しやすい
  • 基礎が掴めたら、志望する職種に合わせて学習する分野を絞り込んでいく

IT知識ゼロという状態は、決して特別なことではありません。私自身、文系でIT知識がまったくない状態から、順番を意識して学習を進めたことで、遠回りをしながらもIT業界への転職にたどり着くことができました。まずは分厚い専門書に挑む前に、ITの全体像をざっくり掴むところから始めてみることをおすすめします。

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