スーツはもう卒業?IT業界の服装、入社後のリアルな私服事情

キャリア・働き方

「IT業界は私服で働けるらしいけど、実際どこまでカジュアルにしていいんだろう」——面接時の服装ではなく、入社してから毎日どんな格好で仕事をしているのかが気になって検索している方も多いのではないでしょうか。前職ではスーツ通勤が当たり前だった私自身、転職を考え始めた頃は「私服OK」という言葉の意味を実感として掴めず、いざ入社してからも最初の数週間は周りの様子を探りながら服装を決めていました。

この記事では、文系・未経験からIT業界に転職し、Webエンジニアとして働いている私が、入社後に実際どんな服装で働いてきたかを、出社中心だった時期からリモートワーク中心になった今までの変化とあわせて紹介します。面接や選考の場でどんな服装を選んだかについては、スーツ?私服?未経験からのIT転職、面接で着た服装のリアルで扱っているので、ここでは「働き始めてからの日常的な服装文化」に絞ってお伝えします。

この記事でわかること

  • 入社直後、周囲の服装を見て感じたギャップと私の対応
  • 「オフィスカジュアル」の程度を自分なりにどう判断したか
  • リモートワーク中心になってからの普段の服装と、出社日との使い分け

入社初日、スーツで浮いてしまった話

スーツで出社したのは、結局その1日だけでした。私の勤務先には「スーツ着用」というような明確なルールはなく、初日にスーツで行った私の方が浮いてしまったからです。

就業規則には「オフィスカジュアルとする。露出の多い服装や過度にラフな服装は避けること」といった程度の記載しかなく、具体的な線引きまでは書かれていなかったためです。情報がない状態で失礼があってはいけないと考え、初日だけは前職と同じスーツで出社することにしました。

実際にオフィスに着いてみると、周りの社員はポロシャツにチノパン、スニーカーという軽装がほとんどで、ジャケットを着ている人はほとんど見当たりませんでした。隣の席になったSEの同僚から「今日入社の方ですよね、スーツじゃなくても大丈夫でしたよ」と声をかけられたときは、正直なところ少し気恥ずかしい気持ちになりました。それでも「わからない状態で崩しすぎるより、まずは固めに入って様子を見る方が安全だ」という判断自体は、今振り返っても間違っていなかったと思っています。

「オフィスカジュアル」の境界線を、私はこう判断した

私が最終的に落ち着けた基準は、「襟付きのシャツかポロシャツ+チノパンかきれいめのパンツ」で、Tシャツ1枚やダメージジーンズ、サンダルは避けるというものでした。

就業規則の文面だけでは判断がつかなかったため、入社してからの1〜2週間は、周囲の社員がどのラインまで崩しているかを観察して自分の基準を作る必要があったからです。

観察していると、同じチームの中でも人によって服装の幅にはかなり差がありました。PMの方はきれいめのシャツにジャケットを羽織っていることが多い一方、隣の席のインフラエンジニアの方は無地のTシャツにジーンズという、かなりラフな服装で仕事をしていました。誰かに直接「どこまでカジュアルでいいですか」と聞くのも気が引けたので、まずは襟付きシャツを選ぶことから始め、2〜3ヶ月かけて少しずつ自分の中の許容範囲を広げていきました。今では、清潔感さえ保っていれば個人の裁量に任されている職場なのだと理解しています。

服装のタイプ 実際に見た着用者の例 私が選んだかどうか
ジャケット+きれいめシャツ PM、来客対応が多い立場の社員 入社直後のみ選んだ
ポロシャツ・襟付きシャツ+チノパン チームの半数程度 今も基本の服装として選んでいる
無地Tシャツ+ジーンズ インフラエンジニアなど一部の社員 慣れてきた頃から時々選ぶようになった
過度にラフな服装(短パン・サンダル等) 見かけなかった 就業規則で避けるよう明記されているため選んでいない

リモートワーク中心になってからの、正直な普段着

リモートワークが中心になってからの普段着は、上半身はカメラに映っても問題ない格好、下はかなりラフな格好という、いわゆる「上下非対称」の服装が定番になりました。

理由は、日中のミーティングの多くがカメラオフのチャット中心で完結する一方、朝会や不定期の打ち合わせでは急にカメラをオンにする場面があり、上半身だけは常に整えておく必要があったためです。

最初の頃は油断して部屋着のスウェット上下のまま作業していたところ、急遽クライアントを交えた打ち合わせに「カメラオンでお願いします」と呼ばれ、慌てて襟付きのシャツに着替えてから参加したことがあります。それ以来、始業前に上半身だけは襟付きのシャツかポロシャツに着替える、という自分ルールを作りました。下は動きやすいスウェットパンツのままにしていることが多く、この「見える部分だけきちんとする」というやり方に落ち着いてからは、身支度にかける時間もかなり短くなったと感じています。リモートワーク中心になってからの1日の過ごし方全体については、リモートワークエンジニアのリアルな1日!出社時代との違いも紹介でも紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。

週1回の出社日は、どんな服装で行っている?

出社日だけは、普段の在宅勤務時よりも一段階きちんとした「襟付きシャツ+きれいめパンツ」を選ぶようにしています。

対面での打ち合わせやランチで同僚と顔を合わせる機会が増える出社日は、画面越しでは気にならない下半身や靴まで人の目に触れるため、在宅勤務時の「上だけ整える」やり方では不十分だと感じたからです。

ある出社日、受託開発チームの同僚から「今日はクライアントが打ち合わせに同席する予定だから、少しきちんとした服装で来た方がいいかもしれない」と事前に教えてもらったことがあります。自社サービス側のチームに所属している私自身がクライアントと直接顔を合わせる機会はほとんどありませんが、同じフロアで働いている以上、その日はいつもよりジャケットを羽織って出社しました。結果的に自分がクライアントと話す場面はありませんでしたが、社内でも案件によって服装への意識の差があることを実感した出来事です。

服装で失敗した、正直に恥ずかしい出来事

季節の変わり目、油断から社内規定に反する服装で出社してしまい、注意を受けたことがあります。

その日の気温だけを基準に服を選んでしまい、就業規則で避けるよう明記されていた「露出の多い服装」の基準を意識できていなかったためです。

真夏のある出社日、あまりの暑さから半袖のTシャツにハーフパンツ、サンダルという格好で向かったところ、総務担当の方から「サンダルは安全面の理由で社内では避けてほしい」と声をかけられました。オフィスカジュアルという言葉を「涼しければ何でもいい」と自分に都合よく解釈してしまっていたことに気づき、それ以降は季節に関わらず、足元だけはきちんとしたスニーカーか革靴を選ぶよう意識するようになりました。私服OKという言葉の裏には、清潔感や安全面といった、明文化されていないけれど守るべき最低限のラインがあるのだと学んだ経験です。

まとめ

ここまで、未経験からIT業界に転職した私が、入社後に実際どんな服装で働いてきたかを紹介してきました。

  • 「私服OK」という言葉だけでは基準が分からないため、最初は固めの服装から入り、周囲を観察しながら自分の許容範囲を広げていくのが安全だった
  • 清潔感のある襟付きシャツやポロシャツを基本にしておけば、幅広い場面で困りにくい
  • リモートワーク中心の在宅勤務日は「上だけ整える」、出社日は「対面で見られる前提で一段階きちんとする」という使い分けが自分に合っていた
  • 就業規則の文面だけでは分からない清潔感・安全面のラインもあるため、迷ったら周囲や総務に確認する方が安心

服装の自由度は会社によって幅があり、私が紹介した基準がそのまま当てはまるとは限りませんが、「まずは固めに入って様子を見る」という進め方は、これから入社する方にも参考にしていただけるのではないかと思います。

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