適性検査、対策は必要?未経験からのIT転職で見られるポイント

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書類選考を通過した直後、次のステップとして「適性検査を受けてください」という連絡が来て、拍子抜けした経験はないでしょうか。エンジニアの仕事なのに、なぜ計算問題や性格診断のようなものを解かされるのか、対策すべきなのかどうか、「適性検査 IT 未経験」と検索してこのページにたどり着いた方の多くは、そんな戸惑いを抱えているのではないかと思います。

私自身、文系・未経験からIT業界へ転職する過程で、複数の企業の選考で適性検査を受けました。数字を使う問題は得意な方ではなかったこともあり、最初はかなり身構えていましたが、実際に何社か受けてみて見えてきたこともあります。この記事では、IT業界の選考で実際に課された適性検査の種類や、対策にどれくらい時間をかけたか、そして正直なところ結果が選考にどこまで影響したと感じたかを、面接そのものの話とは切り離してお伝えします。

この記事でわかること

  • 未経験のIT転職活動で実際に課された適性検査の種類と特徴
  • 企業が適性検査で本当に見ようとしているポイント
  • 対策にどれくらい時間をかけたか、私の判断基準

そもそも適性検査で、企業は何を見ようとしているのか

適性検査は、学力そのものを測るテストというより、限られた時間の中でどう考え、どう振る舞う傾向がある人なのかを、面接だけでは把握しきれない部分まで補足するためのものだと感じています。

面接は短時間のやり取りのため、話し方や受け答えの印象に左右されやすい面があります。企業側からすると、性格検査の結果と面接での印象を突き合わせることで、入社後のミスマッチをできるだけ減らしたいという意図があるようだと、利用していた転職エージェントから聞いたことがあります。

実際、ある企業の最終面接で「適性検査の結果を見て、物事を順序立てて整理するタイプだと思っていました」と面接官から言われたことがあり、検査結果と面接での話し方の印象が結びついて評価されているのだと実感した場面がありました。

IT業界の選考で実際に課された適性検査の種類

私が実際に受けた適性検査は大きく分けて4種類あり、企業によって使っている検査の種類がはっきり異なっていました。適性検査ごとに測ろうとしている能力の傾向が違うためで、特にIT・エンジニア職向けに開発された検査は、一般的なSPI等とは出題形式そのものが大きく異なります。

検査名 主な特徴 私が実際に受けた企業の傾向
SPI 言語・非言語(計算問題)+性格検査の組み合わせ。業界を問わず幅広く使われる汎用検査 中小規模の自社開発・受託企業で複数回指定された
玉手箱 四則逆算・図表の読み取りなど、スピード重視の問題形式 規模の大きい企業の一次選考で受けた
CAB 暗算・法則性・命令表・暗号など、IT・SE職向けに開発された検査 SIer系の求人で指定されていた
GAB 長文の読解力・計数の読み取りを問う、総合職向けの検査 管理系のポジションを含む求人で一度だけ見た

特に印象に残っているのは、最初にCABを受けた企業です。「命令表」という、IT業界の適性検査に特有の出題形式の存在を事前に知らず、本番で初めて問題文を読んだときにルールを理解するだけで数分使ってしまいました。今振り返ると、企業ごとにどの検査が使われるかを事前にエージェント経由で確認しておけば、もう少し落ち着いて臨めたはずだと感じています。

対策は必要か。私が実際にやったこと・やらなかったこと

まったく対策をしないまま臨むのはリスクがあると感じた一方で、時間をかけすぎる必要もないというのが、複数社を受けてみたうえでの実感です。能力検査は問題形式に慣れているかどうかで体感の解答スピードがかなり変わる一方、性格検査は付け焼き刃で回答を作り込んでも、面接での話し方や職務経歴書の内容と矛盾してしまうリスクの方が大きいと考えたためです。

私が実際にやったのは、選考が本格化する前の期間に、Web上で公開されている無料の模擬問題を使い、平日の夜に30分程度、CAB形式の「法則性」「命令表」に絞って1週間ほど解いたことです。IT業界特有の出題形式に絞って慣れておいたことで、2社目以降の選考では落ち着いて問題形式を見分けられるようになりました。一方で性格検査については、事前に回答を作り込む対策はあえてせず、そのときの自分の考えを正直に答えることを徹底していました。

文系出身者として、特につまずきやすいと感じた問題

非言語(計算)問題の中でも「速度算」「損益算」のような、久しく触れていなかった数学の公式を思い出す必要がある問題では、最初は手が止まりました。前職はITと無関係な仕事で、日常的に数字を使った計算問題を解く機会がほとんどなかったことが大きいと思います。

模擬問題を解き始めた最初の数回は、中学・高校で習った公式そのものを思い出すところから始める必要があり、1問に必要以上に時間をかけてしまっていました。ただ、同じパターンの問題を数回繰り返して解き方の型を覚えてしまえば、あとは数字が変わるだけだと気づいてからは、解答スピードが安定していきました。

性格検査で意識していたこと

性格検査では、一貫性を意識しつつ、実際の自分の傾向をそのまま正直に答えるようにしていました。似た内容の質問を言い回しを変えて繰り返し尋ねることで、回答に矛盾がないかを見ている仕組みがあると、エージェントから聞いたことがあります。実際に自分で検証したわけではないので、あくまで伝聞として捉えていますが、無理に「望ましそうな人物像」を演じようとすると、どこかで回答が矛盾しかねないと感じ、正直に答える方針を貫きました。

例えば「チームで話し合いながら進めたいか、一人で集中して取り組みたいか」という趣旨の質問には、実際の自分の傾向どおり「一人で集中して取り組む時間も大事にしたい」と答えていました。入社後、実際の業務でも一人で集中してコードと向き合う時間が多く、正直に答えたことが自分に合う環境かどうかの見極めにもつながっていたと感じています。

適性検査だけで選考結果が決まったと感じた場面はあったか

実は、適性検査の結果だけを理由に選考が先に進まなかったと感じた場面が、実際に一度ありました。面接自体の手応えは悪くなかったにもかかわらず不合格の連絡を受け、担当していたエージェントに理由を確認したところ、「面接の評価自体は悪くなかったが、適性検査が社内の基準点に届かなかったと聞いている」という説明を受けたためです。企業ごとの基準点や運用は公開されていないため、これはあくまで一つの企業で聞いた話として捉えていますが、面接の印象だけでは覆せない場面があるということは実感しました。面接の手応えとは裏腹に結果が伴わなかったこの経験も含め、選考全体でよくある不合格のパターンは面接になぜ落ちる?未経験からのIT転職でよくある失敗5パターンでも詳しく振り返っています。

一方で、別の企業では、適性検査の一部の項目の数値が高くなかったにもかかわらず、面接での受け答えを評価されて内定に至ったケースもありました。適性検査の結果がすべてを決めるわけではなさそうだと感じる一方、油断しすぎるのもリスクがあるというのが正直な実感です。

まとめ

ここまで、未経験からのIT転職活動で実際に受けた適性検査の種類や、対策にかけた時間、性格検査との向き合い方を紹介してきました。

  • 適性検査は、面接だけでは見えない部分を補足する目的で使われている
  • IT業界の選考ではSPIだけでなく、CAB・玉手箱・GABなど検査の種類が企業によって異なる
  • 能力検査は出題形式に慣れておく対策が有効。性格検査は作り込まず正直に答える方が矛盾が出にくい
  • 適性検査の結果だけで選考が進まなかったと感じた場面は実際にあり、油断は禁物

面接そのものでどんな質問をされ、どう答えていたかについては未経験からのIT転職、面接で本当に聞かれた質問と答え方のコツでも詳しく紹介しているので、選考全体の流れをつかむ参考にしてもらえたらと思います。

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