「エンジニア 勉強会」と検索してこのページにたどり着いた方の中には、実務経験がまだ浅い、あるいはこれから未経験でIT業界を目指す段階で、「勉強会やコミュニティに顔を出してみたいけれど、自分のレベルで参加していいのだろうか」と迷っている方が多いのではないでしょうか。参加者は現役のエンジニアばかりに見えるし、初歩的な質問をしたら浮いてしまうのでは、そもそも話についていけないのではという不安から、connpassの参加ボタンを何度も開いては閉じていた時期が私にもありました。
この記事では、文系・未経験からIT業界に転職し、Webエンジニアとして働き始めてから実際に勉強会・コミュニティに参加してみた体験をもとに、参加前に感じていた不安と、実際に行ってみてわかったことを正直にまとめます。
この記事でわかること
- 未経験出身のエンジニアが、勉強会・コミュニティへの参加をためらう理由の正体
- 実際に参加してわかった、雰囲気やレベル感のリアル
- 気後れしながらも一歩踏み出すときに意識したいポイント
そもそも、IT業界の「勉強会・コミュニティ」にはどんな形があるのか
私が調べ始めた段階で戸惑ったのは、ひとくちに「勉強会」といっても形式がかなり幅広いことでした。同じ「エンジニア 勉強会」という言葉で検索しても、出てくるものの雰囲気がまったく違います。
探しているうちに整理できたのは、大きく分けて3つの形があるということでした。
| 形式 | 具体的な内容 | 参加のハードル |
|---|---|---|
| オフラインの勉強会・LT会 | 会場に集まり、登壇者の発表を聞いたり、懇親会で名刺交換をしたりする | 移動の手間や対面での会話が発生する分、心理的なハードルは高め |
| オンラインの勉強会・LT会 | Zoom等で配信され、チャット欄で質問できる | 顔出し不要な回も多く、比較的参加しやすい |
| 常設のオンラインコミュニティ | SlackやDiscordの参加者同士が日常的にやり取りする場 | 好きなタイミングで読むだけでも参加でき、発言のハードルは自分で調整しやすい |
connpassという勉強会の告知サイトを眺めているだけでも、こうした形式の違いや、「初心者歓迎」と明記されている回がどのくらいあるかがなんとなくわかってきました。まずは形式を知ること自体が、参加を検討する最初の一歩になったと感じています。
なお、独学をしていた時期にもポートフォリオへのフィードバックをもらう目的で「もくもく会」に参加していたことがありますが(プログラミング独学だけでIT転職は可能?知っておきたい注意点)、それとは別に、今回はWebエンジニアとして働き始めてから初めて社外の勉強会・コミュニティに足を運んだという点で、参加の目的も緊張の種類も少し違っていました。
参加する前、未経験出身の自分が感じていた居心地の悪さ
実際に参加を決めるまで、私は数週間ほど迷っていました。
理由は、フロントエンド関連のオンラインLT会がconnpassで見つかり、興味のあるテーマだったにもかかわらず、参加者一覧に並ぶ肩書きを見て気後れしてしまったためです。「〇〇社エンジニア」「〇〇年経験」といった自己紹介が並ぶ中、自分は文系・未経験から転職してまだ日が浅い立場で、質問をしても的外れなのではないか、そもそも発表内容についていけないのではないかという不安が先に立ちました。
職場の先輩に「今度、社外の勉強会に出てみようか迷っている」と話したところ、「自分も最初は気後れしたけど、聞くだけでも十分参加する価値があるよ」と言われたことが、最終的に申し込みボタンを押す後押しになりました。この一言がなければ、もう少し先延ばしにしていたと思います。
思い切って参加してみて感じた、想像と違ったこと
最初に参加したのは、フロントエンドの新しいライブラリを扱ったオンラインのLT会でした。結果として、参加前に想像していたものとはかなり印象が違いました。
| 参加前に想像していたこと | 実際に感じたこと |
|---|---|
| 参加者は経験豊富なエンジニアばかりで、初心者は浮いてしまう | 自己紹介やチャットを見る限り、私と同じように未経験・独学から転職して間もない人も一定数いた |
| わからない用語だらけで、最初から最後までついていけない | 登壇者が「わからない言葉があればチャットで聞いてください」と繰り返し呼びかけており、実際に初歩的な質問をしている参加者もいた |
| 発言しないと参加した意味がない | チャットを眺めているだけの「聞き専」の参加者も多く、それが咎められる雰囲気ではなかった |
特に印象に残っているのは、発表後の質疑応答で、明らかに私よりも経験の浅そうな参加者が「そもそも今の説明の前提になっている用語がわからなかった」と正直に質問し、登壇者が嫌な顔ひとつせず丁寧に補足していた場面です。この様子を見て、「わからないことを聞いてはいけない場所ではない」と実感でき、次第に気負いが減っていきました。
実際に参加して良かったと感じた3つのこと
数回参加してみて、良かったと感じたことは主に3つあります。
- 会社の業務だけでは出会わない技術トピックに触れられたこと:自分の職場では扱っていない設計手法や、他社が実際にどんな理由でツールを選定したのかという話を聞けたのは、社内の勉強会だけでは得られない情報でした。すぐに実務で使うわけではなくても、「こういう考え方をする会社もある」と知れたこと自体が視野を広げてくれたと感じています。
- 同じように未経験からエンジニアになった人と知り合えたこと:オンラインLT会の後、任意参加の交流タイムで、私と同じく文系出身で転職1〜2年目という参加者と話す機会がありました。学習期間中の教材選びの悩みや、入社後にぶつかった壁が似ていて、「同じような道を歩んでいる人が他にもいる」と感じられたことは、単純に励みになりました。
- 発信してみようというモチベーションが上がったこと:参加者の中に、自分がつまずいた内容をQiitaに記事としてまとめている人が何人かいて、「完璧に理解していなくても、つまずいた過程ごと記録する形でいいんだ」と気づかされました。これをきっかけに、自分でも簡単な技術メモを書き始めるようになりました。
こうした勉強会・コミュニティへの参加は、本業の中で意識してきたキャリアアップとはまた別の切り口で、日々のモチベーションにつながっていると感じています(未経験スタートでも大丈夫?エンジニアが実践したキャリアアップ術)。
正直、今でも気後れすることはある
ここまで前向きな話を中心に書いてきましたが、すべての回で居心地よく過ごせているわけではありません。
特に、特定の技術領域を深く掘り下げるタイプの勉強会では、発表内容も質疑応答もかなり専門的で、正直なところ半分も理解できないまま終わったこともあります。そうした回では、チャットで質問すること自体をためらい、結局最後まで聞き専で終わったこともありました。
それでも、理解できなかった発表の後にもう一度資料を見返し、わからなかった単語だけを調べ直すようにしたところ、次に似たテーマの回に参加したときには、以前より少しだけ話についていける部分が増えていました。毎回すべてを理解できなくても、参加すること自体に意味がなかったとは感じていません。
未経験出身の人が最初の一歩を踏み出すときに意識したいこと
これから初めて勉強会やコミュニティに参加してみようと考えている方に向けて、私が実際に意識してよかったと感じたポイントを整理します。
| 意識したいポイント | 理由 |
|---|---|
| 「初心者歓迎」「未経験歓迎」の表記があるかを確認する | 登壇者・主催者側が初心者の参加を前提にしているため、質問しやすい雰囲気であることが多い |
| 最初はオンライン・顔出し不要の回から試す | 移動や対面でのやり取りが発生しない分、心理的なハードルを下げやすい |
| 最初から発言・質問を目標にしない | 聞くだけの参加でも得られるものは十分にあり、無理に発言しようとすると足が遠のく原因になる |
| 理解できなかった部分を後から自分で調べ直す | その場で完璧に理解できなくても、後から復習することで少しずつ理解が積み重なっていく |
どれも特別なことではありませんが、最初の一歩を踏み出す前の私が知っておきたかったことばかりです。
まとめ
未経験出身の自分が勉強会・コミュニティに参加していいのか迷っていた時期を振り返ると、不安の多くは「参加してみないとわからないこと」だったと感じています。
- 勉強会・コミュニティにはオフライン/オンライン/常設コミュニティといった形式の違いがあり、まずは参加のハードルが低いものから試しやすい
- 実際に参加してみると、未経験出身の参加者や「聞き専」の参加者も多く、想像していたほど浮く心配はなかった
- 会社の業務だけでは得られない知見や、同じ境遇の人とのつながり、発信するモチベーションなど、参加してみて初めてわかった収穫があった
- 専門的すぎて理解が追いつかない回も正直あるが、それでも参加を重ねる中で少しずつ理解できる範囲が増えている
すべての回が有意義に感じられるとは限りませんし、これは私の職場・参加した勉強会での実感であり、すべてのコミュニティが同じように初心者にやさしいと保証するものではありません。それでも、興味を持ったテーマの回が「初心者歓迎」と書かれているなら、まずは聞くだけのつもりで一度参加してみる価値はあるのではないかと感じています。


コメント