「IT業界に転職したら、生活は具体的にどう変わるんだろう」——「IT転職 生活 変化」と検索している方の多くは、年収やキャリアの話だけでなく、日々の暮らしそのものがどう変わるのかを知りたいのではないかと思います。求人サイトやエージェントの説明は給与や待遇の話が中心になることが多く、実際の暮らしの手触りまでは伝わりにくいと感じます。
文系・未経験からIT業界へ転職し、今は開発エンジニアとしてリモートワーク中心で働いています。転職活動をしていた当時の私も、正直なところ一番気になっていたのは収入でした。ただ、転職してから数年が経った今、振り返ってみると、収入面の変化以上に大きかったのは、住む場所の選び方や人との付き合い方、休日の過ごし方といった、暮らし方そのものの変化でした。
この記事では、収入やキャリア面の話には深入りせず(詳しくは別の記事で紹介しています)、「生活実感」という切り口に絞って、転職前後で具体的に何がどう変わったのかを紹介します。
この記事でわかること
- 収入面以外で、実際に変わったと感じる暮らしの変化
- 住む場所・人付き合い・休日の過ごし方における具体的な変化
- 逆に、思ったほどには変わらなかったこと
収入の変化は、暮らしの変化のごく一部でしかなかった
転職活動をしていた当時の私が最も気にしていたのは、正直なところ収入でした。一人暮らしで生活費のすべてを自分でまかなっていたこともあり、「未経験転職で収入が下がったらどうしよう」という不安は、活動中ずっと頭から離れませんでした。転職直後の初任給がどうだったかは年収は下がる?未経験IT転職で下がった初任給とその後の話で、その後の年収がどう推移していったかはリアルにわかる!未経験エンジニアの年収の推移と正直な感想で、それぞれ正直にお伝えしています。
ただ、実際に転職してから数年経った今、生活全体の満足度を振り返ってみると、それを左右していたのは収入の金額そのものよりも、時間やお金の使い方の自由度だったと感じています。収入という一つの数字だけを見て転職の是非を判断していたら、これから紹介する変化には気づけなかっただろうと思います。
変化1:住む場所を、通勤時間ではなく暮らしやすさで選べるようになった
前職に勤めていた頃、部屋を探すときの最優先条件は「会社の最寄り駅から徒歩圏内であること」でした。毎日出社する以上、通勤時間が長くなること自体が生活全体への負担に直結していたためです。
転職後は週1回の出社で済むようになり、部屋を選ぶ基準そのものが変わりました。契約更新のタイミングで引っ越しを検討した際、以前なら駅からの近さを優先して候補から外していたであろう、駅から少し歩くけれど家賃が抑えられ、近くに公園がある静かな部屋を選びました。週1回の出社日は乗り換えを含めて以前より多少時間がかかりますが、毎日のことではないので気になりません。
通勤時間ではなく、家賃や住環境、静けさといった暮らしやすさを基準に住む場所を選べるようになったことは、生活の変化の中でも特に大きな一つだったと感じています。
変化2:平日の夜に、人と会う・出かける余裕ができた
前職時代、平日の夜に友人から誘いを受けても、通勤の消耗を理由に断ることの方が多かったように思います。「今日は疲れたから、また今度」というやり取りを何度繰り返したかわかりません。
転職後は、通勤による体力的な消耗がなくなったことに加え、終業後にまだ動ける体力が残っている日が増えました。前職からの友人に「平日の夜、久しぶりにご飯でも」と誘われた際、以前なら疲れを理由に断っていたところを、終業後にそのまま待ち合わせて食事に行けたことがありました。友人に「前より身軽になったね」と言われたのが印象に残っています。
人付き合いの頻度そのものが劇的に増えたわけではありませんが、「誘われたときに動ける」という余裕ができたことは、暮らしの質に直結する変化だったと感じています。
変化3:実家への連絡頻度が増えた
実家の親と話す頻度も、転職前後で目に見えて変わりました。
前職時代は、実家に連絡するのは正月や誕生日くらいで、たまにかける電話の声にも疲れがにじんでいたと、後から親に指摘されたことがあります。心身に余裕がない状態では、連絡すること自体が後回しになりやすかったのだと思います。
転職後は、週末に近況を報告する電話をかける習慣ができました。仕事の話をするわけではなく、体調や近所の出来事といった他愛のない会話がほとんどですが、以前より気持ちに余裕を持って話せている実感があります。家族との距離感が変わったことも、収入の数字には表れない生活の変化の一つだと感じています。
変化4:休日の位置づけが「疲れを取るためだけの日」から「したいことをする日」に変わった
休日の過ごし方も、転職前後で大きく変わった部分の一つです。
前職時代の休日は、平日の疲れを回復するためだけの日になっていました。平日の帰宅時間が早まり、体力的な余力を残したまま週末を迎えられるようになったことで、休日に自分のしたいことへ使える時間が増えました。
以前は休日の朝、起きられるだけ寝てから、重い体を引きずるように近所のスーパーへ買い出しに行く程度でした。今は金曜の終業後にまだ体力が残っているため、思い立って近所の銭湯まで足を伸ばすことがあります。土曜の朝も比較的早く起きられるようになり、以前なら考えもしなかった日帰りの小旅行を思いついた日に行けたこともありました。休日の「使い道」自体が変わったことは、生活実感として大きい部分です。
正直、思ったほどには変わらなかったこと
ここまで良かった変化を中心に紹介してきましたが、正直に言うと、期待していたほどには変わらなかった部分もあります。
転職すれば人付き合いの幅そのものが大きく広がるのではないかと、漠然と期待していた時期がありました。実際には、人付き合いの「量」自体はそこまで変わらず、変わったのは主に「余裕の有無」でした。新しい出会いという意味では、今でも前職からの人間関係の方が中心になっています。また、収入面については別の記事で紹介しているとおり、必ずしも右肩上がりに変わったわけではなく、生活の満足度を左右していたのは収入以外の要素の方が大きかったというのが正直なところです。
暮らしが変わったといっても、劇的に別人のような生活になったわけではなく、日々の小さな選択の余地が増えた、という感覚に近いと感じています。
まとめ
ここまで、収入面だけではわからない、IT転職前後の暮らしの変化を紹介してきました。
- 収入の変化は、生活全体の満足度から見るとごく一部でしかなかった
- 住む場所を、通勤時間ではなく暮らしやすさで選べるようになった
- 平日の夜に人と会う・出かける余裕ができた
- 実家への連絡頻度が増え、家族との距離感が変わった
- 休日の位置づけが「疲れを取る日」から「したいことをする日」に変わった
- 一方で、人付き合いの幅そのものが大きく広がるわけではなかった
これらはあくまで、私自身が置かれている働き方(週1回の出社とリモートワーク中心)や生活環境の中で感じてきた変化であり、会社や職種、働き方によって実感の度合いは変わってくると思います。それでも、収入という一つの数字だけでは測れない変化があるということは、転職を検討している方に知っておいてもらいたい実感です。収入面の変化や、リモートワークという働き方そのものの良い面・気になる面については、それぞれ別の記事で詳しく紹介しています。


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