「未経験でIT業界に転職すると、年収が下がるらしい」——「転職 年収 下がる」と検索している方の多くは、この不安が原因で、転職に一歩踏み出せずにいるのではないでしょうか。特に一人で生活費のすべてを支えている場合、収入が一時的にでも下がることは、決して軽く考えられる話ではないと思います。私自身、一人暮らしで生活費のすべてを自分の収入でまかなう立場として、この不安は転職活動中ずっと頭から離れませんでした。
この記事では、「転職 年収 下がる」と検索してこのページにたどり着いた方に向けて、私が転職前に感じていた不安と、実際にどう備えていたのか、そして転職直後の初任給がどうだったのかを紹介します。転職から数年たった今の年収の推移については未経験エンジニアの年収は本当に上がる?実際の推移と正直な感想で詳しく紹介しているので、ここでは「転職前の不安」と「転職直後の初任給」に絞ってお伝えします。あらかじめお伝えしておくと、これはあくまで私一人の実体験であり、年収の変化がどのくらいになるかを保証するものではありません。
この記事でわかること
- 未経験IT転職で年収が下がりやすいと言われる理由
- 転職前に、私が収入減にどう備えていたか
- 実際に下がった初任給の実感と、内定時に確認したこと
そもそも、なぜ未経験IT転職では年収が下がりやすいのか
結論から言うと、未経験でIT業界に飛び込む場合、前職での経験や実績が給与に直接反映されにくいことが、年収が下がりやすいと言われる主な理由です。
理由は、多くの企業が未経験者を「実務経験ゼロの新人」として扱い、業界未経験者向けの給与テーブルを適用するためです。
一般的に言われている目安として、未経験からのIT転職では、転職直後に年収が一時的に下がるケースは珍しくないとされています。私が転職活動中に相談したエージェントからも、「未経験の場合、年収は一時的に下がるケースが多いです」という説明を受けていました。ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、会社の給与制度や職種、前職の年収水準によって差が大きいという点は押さえておきたいところです。
転職前に、私が収入減にどう備えていたか
私は転職活動を始める前に、改めて自分の家計を見直し、収入が一時的に下がっても生活を維持できる範囲を確認していました。
漠然とした不安のまま転職活動を進めるより、具体的な数字で「どこまでなら大丈夫か」を把握しておいたほうが、活動中の判断がぶれにくくなると考えたからです。この家計の見直しについては今の仕事は辞める前?後?在職中に転職活動して悩んだ話でも紹介しています。
家計簿をもとに、毎月の固定費と変動費を洗い出し、「収入が一定割合下がっても、貯蓄を大きく崩さずに生活できる範囲」を確認しました。あわせて、収入が下がっている間の生活費の見直し案(外食の回数を減らす、固定費を見直すなど)もあらかじめ考えておいたことで、実際に初任給を受け取ったときも、想定していた範囲内であれば過度にうろたえずに受け止められたと感じています。
実際に下がった初任給を見たときの実感
実際に転職後初めての給与明細を見たときは、想定していたとはいえ、正直ショックを受けました。
事前にエージェントから説明を受け、家計の面でも準備していたものの、実際に自分の口座に振り込まれた金額を目にするまでは、どこか他人事のように感じていた部分があったのだと思います。
その夜、給与明細の数字を確認したことは、別の記事でも紹介した通りです。ここで振り返っておきたいのは、明細を見る前の数日間、頭では「想定の範囲内のはず」とわかっていても、実際の数字を見るまではどこか落ち着かない気持ちで過ごしていたことです。転職前に決めていた「ここまでなら耐えられる」というボーダーラインを、当日になって自分の中でもう一度計算し直していたくらい、数字そのものへの不安は最後まで消えませんでした。結果的には事前に確認していた範囲に収まっていたため、想定外の衝撃としてではなく、あらかじめ織り込んでいた範囲の出来事として受け止められましたが、備えていたからといって不安が完全に消えるわけではない、というのが正直な実感です。
内定時に、給与条件について確認したこと
内定をもらった段階で、給与に関する条件は口頭の説明だけでなく、書面(労働条件通知書)の内容まで確認するようにしていました。
面接で聞いていた給与の説明と、実際に交付される書面の内容にズレがないかを確認しておくことで、入社後の想定外を減らせると考えたからです。求人票の給与欄の見方についてはIT求人票を見るときに絶対チェックしたい項目でより詳しく紹介しています。
内定をもらった企業の中には、基本給に加えて研修期間中の給与体系が別途定められている企業もあり、「研修期間中は基本給がどう扱われるのか」を面接時に直接確認しました。企業によって研修期間中の給与の扱いに差があることを知り、内定を承諾する前に必ず確認しておくべきポイントだと感じています。
どれくらい下がる可能性があるか、判断材料の目安
下がり幅は会社や職種によって差が大きいため、目安として押さえておきたいポイントを整理しました。
「必ずこれくらい下がる」という断定的な数字を示すことはできませんが、判断材料になる観点を知っておくことで、面接や条件確認の際に何を聞けばいいかが明確になります。
| 確認したい観点 | 理由 |
|---|---|
| 未経験者向けの給与テーブルの有無 | 経験者と別テーブルの場合、下がり幅の目安がある程度説明されることが多い |
| 研修期間中の給与の扱い | 研修期間だけ基本給が異なる企業がある |
| 昇給・評価のタイミングと基準 | 下がった後、どのくらいのペースで回復が見込めるかの目安になる |
| 前職の年収水準との差 | 前職の年収が高いほど、相対的な下がり幅を大きく感じやすい |
私の場合は、これらの観点をエージェントや面接で確認したうえで、下がる可能性を前提に転職先を選びました。数字を保証してもらうことはできませんが、確認できる範囲のことを確認しておくと、実際に下がったときの受け止め方が変わってくると感じています。
それでも転職に踏み出してよかったと思う理由
初任給が下がったこと自体は事実ですが、それでも転職に踏み出してよかったと今は感じています。
収入という一つの軸だけでは測れない変化(働き方の柔軟性や、自分自身の市場価値を伸ばせる環境など)を得られたと感じているためです。これらのメリットについては未経験からIT転職する5つのメリットで詳しく紹介しています。その後、年収がどう推移していったかについても、別の記事で正直にお伝えしています。
収入減という事実だけを見れば不安になるのは当然ですが、「一時的にどこまで下がる可能性があるか」を事前に確認し、家計面での備えをしておくことで、不安をある程度コントロールできる範囲に収めることはできると感じています。
まとめ
ここまで、未経験IT転職で収入減が不安な方に向けて、私自身の転職前の備えと、実際に下がった初任給の実感を紹介してきました。
- 未経験転職で年収が下がりやすいのは、前職の経験が給与に反映されにくいため
- 転職前に家計を見直し、収入が下がっても大丈夫な範囲を自分の中で確認しておくと安心材料になる
- 内定時は口頭の説明だけでなく、書面の給与条件まで確認しておくとよい
- 下がり幅は会社や職種で差が大きいため、給与テーブル・研修期間・昇給基準などを確認材料にする
収入減への不安は、事前の準備と確認である程度和らげられる部分があると感じています。転職後の年収がその後どう推移したかは、別の記事で包み隠さずお伝えしているので、あわせて参考にしてみてください。

