「未経験 エンジニア 年収」と検索している方の中には、これからIT業界への転職を考えていて、スキルアップや働き方の話はよく見かけるものの、肝心のお金の話がどうなるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。私自身、文系・未経験からIT業界へ転職を決意したとき、一人暮らしで生活費のすべてを自分の収入でまかなう立場として年収がどう変化するのかは正直かなり気になっていましたし、転職後もしばらくの間、一番デリケートに感じていた部分です。
この記事では、未経験からIT業界に転職した私自身の年収が、実際にどのように推移してきたのかを、できるだけ正直にお伝えします。未経験からのIT転職で得られるメリット全般については未経験からIT転職する5つのメリットでも紹介していますが、この記事では「年収という数字の変化」だけに絞ってお話しします。あらかじめお伝えしておくと、これはあくまで私一人の実体験であり、未経験からIT転職すれば誰でも同じように年収が上がると保証するものではありません。
この記事でわかること
- 未経験からIT業界に転職した私の年収が、実際にどう変化したか
- 年収が下がった時期・上がった時期、それぞれの理由
- 年収以外に変化を感じた部分と、その裏側にあるトレードオフ
結論:転職直後は下がり、数年かけて前職を上回りました
結論からお伝えすると、私の場合、転職直後の年収は前職を下回りました。そこから数年かけて少しずつ前職の水準に近づき、最終的には前職を上回るところまで回復しています。
理由は、未経験でIT業界に飛び込んだ以上、最初は「実務経験ゼロの新人」として給与のスタートラインに立つことになったためです。前職での経験や実績は、IT業界の実務スキルとは直接関係がないと判断され、給与にはほとんど反映されませんでした。
感覚的にイメージしやすいよう、前職の年収を100としたときの目安を表にまとめました。具体的な金額はあえて伏せ、あくまで私自身の実感を整理するための目安としてご覧ください。
| 時期 | 年収の目安(前職を100とした場合) | 主な理由 |
|---|---|---|
| 転職直後(1年目) | 90前後 | 未経験者向けの給与テーブルが適用され、前職の経験は考慮されなかった |
| 3年目ごろ | 100前後 | 評価面談での昇給が積み重なり、前職の水準に戻った |
| 現在 | 110〜120程度 | 担当業務の幅が広がり、任される役割も変わってきた |
数字だけを見ると「一時的に下がっても、最終的には上がった」という結果ですが、下がっていた時期は正直、家計のやりくりに神経を使う場面もありました。次の見出しから、その時期に何を感じ、どう対応したのかをもう少し詳しくお伝えします。
転職直後、年収が下がったときに感じたこと
結論、転職して最初の給与明細を見たときは、想像していた以上に下がった数字にショックを受けました。
理由は、転職活動中にエージェントから「未経験の場合、年収は一時的に下がるケースが多い」という説明は受けていたものの、実際に自分の口座に振り込まれた金額を見るまでは、どこか他人事のように感じていた部分があったためです。
初めての給与明細を見た夜、正直、想定していたとはいえ気持ちが沈みました。転職を決める前、収入が途切れた場合にどれくらい生活を維持できるかは今の仕事は辞める前?後?在職中に転職活動して悩んだ話で紹介した通り自分なりに試算していましたが、実際に下がった金額を目の当たりにすると、頭では想定の範囲内だとわかっていても気持ちは別だと実感しました。ただ、転職前に自分で立てていた「この金額まで下がっても、貯金を大きく崩さずに生活できる」という試算の範囲内だったことを確認し直し、落ち着きを取り戻しました。それからは、外食の回数を減らす、固定費を見直すといった、できる範囲の工夫から始めることにしました。
年収が回復・上昇していった3つの理由
結論、私の場合、年収が回復・上昇した理由は「評価面談での昇給」「担当業務の拡大」「資格取得による評価」の3つが重なったことだと感じています。
理由は、どれか一つだけでは前職の水準を大きく超えるところまでは届かなかったと感じているためで、複数の要素が積み重なった結果だと捉えています。
- 評価面談での昇給:入社1年目は昇給額もわずかでしたが、年次を重ねるごとに、以前の記事で紹介した「実務スキルで評価される」評価制度のもとで昇給額が少しずつ増えていきました。
- 担当業務の拡大:入社当初は決められた範囲の実装作業が中心でしたが、次第に仕様の相談に同席する機会が増え、任される業務の範囲が広がったことで評価にもつながったと感じています。
- 資格取得による評価:入社後に取得した基本情報技術者試験の合格を評価面談で上司に伝えたところ、直接的な昇給には結びつかなかったものの、次の評価のタイミングで前向きに考慮してもらえた実感があります。
ただし、この3つがすべて同じタイミングで効いたわけではなく、それぞれ半年〜1年ほどの時間差があったというのが正直な実感です。「これをやれば年収が上がる」という単純な話ではなく、日々の業務の積み重ねが少しずつ数字に反映されていった、という方が実感に近いと思います。
年収以外に「上がった」と感じたもの
結論、年収という数字だけでは測れない部分で「得たもの」を感じる場面も多くありました。
理由は、転職前後で年収が一時的に下がっていた時期でも、働き方や生活の満足度という別の軸では、前職よりも良くなったと感じる場面があったためです。
たとえば、本当に楽になる?未経験エンジニアが実感したリモートワークのメリットと本音で紹介したリモートワーク中心の働き方は、年収が下がっていた入社直後にはまだ実現していませんでしたが、年収が前職の水準に戻った頃には、通勤にかけていた時間が大きく減った分、自分のための時間が増えていました。年収の数字だけを見れば「一時的にマイナス」だった時期でも、生活全体で見れば得られたものがあったと、今振り返って感じています。副業という形で本業とは別の収入源に挑戦してみた経緯は、本業にプラスできる?未経験エンジニアが副業に挑戦して感じたことで紹介した通りです。
年収の推移は人によって差が大きいと感じる理由
結論、私のこの推移は、あくまで私自身の一例であり、同じように転職すれば誰でも同じ推移をたどるとは限りません。
理由は、年収の変化は会社の給与テーブルや評価制度、転職した時期の採用市場の状況、選ぶ職種、前職の年収水準など、複数の要因によって大きく左右されるためです。
一般的に言われている目安として、未経験からのIT転職では、転職直後に年収が下がるケースは珍しくないとされています。ただし、これは会社の給与制度や職種によって差が大きく、中には前職から下げずに転職できたという話を、社内の同僚や転職活動中に知り合った人から聞いたこともあります。私の場合は一時的に下がって回復するという推移でしたが、これがすべての未経験転職者に当てはまる結果ではないという点は、お伝えしておきたいと思います。
まとめ
ここまで、未経験からIT業界に転職した私自身の年収が、実際にどのように推移してきたかを紹介してきました。
- 私の場合、転職直後は年収が下がり、数年かけて前職の水準を上回った
- 年収が回復・上昇した理由は、評価面談での昇給・担当業務の拡大・資格取得による評価が積み重なった結果だった
- 年収が下がっていた時期でも、働き方や生活の満足度という別の軸で得られたものもあった
- 年収の推移は会社や職種、転職のタイミングによって差が大きく、私の経験がそのまま誰にでも当てはまるわけではない
未経験からのIT転職は、年収だけを見れば一時的にマイナスになる可能性もある選択です。それでも挑戦する価値があるかどうかは、年収以外の変化も含めて、自分にとって何を優先したいかで変わってくるのではないかと思います。

