今のうちに手に職を?20代・未経験からITスキルを磨く理由

IT転職の基礎知識

「このまま今の仕事を続けていて大丈夫なのだろうか」「今のうちに何か手に職をつけておきたい」——「手に職 IT」と検索している方の中には、今すぐ転職を決意しているわけではないけれど、漠然とした将来への焦りから、何かスキルを身につけておきたいと考えている方も多いのではないでしょうか。私自身、前職で働いていた頃、まさにこの気持ちを抱えていました。

この記事では、文系・未経験の状態から、なぜ「手に職」としてITスキルを選んだのか、その判断の理由と、実際に役立っていると感じる場面を紹介します。転職そのものへの年齢の不安については今からIT業界に入っても遅くない?で扱っているので、ここでは「今のうちにスキルへ投資すべきかどうか」という、より手前の悩みに焦点を当てます。

この記事でわかること

  • 私が「手に職」を意識するようになったきっかけ
  • 数ある選択肢の中で、なぜITスキルを選んだのか
  • 実際にITスキルが「手に職」として役立っていると感じる場面

そもそも、なぜ「手に職」を意識するようになったのか

結論から言うと、私が「手に職」を意識し始めたのは、前職の会社の業績が一時的に落ち込み、社内で人員整理の噂が流れたことがきっかけでした。

理由は、それまで「会社に所属していれば安泰」と漠然と考えていたのですが、その噂を聞いたときに、「自分の代わりはいくらでもいる」という前提のもとで働いていたことに、初めて実感として気づかされたためです。

当時は結果的に自分の部署に大きな影響はありませんでしたが、「会社の状況に自分のキャリアが大きく左右される」という事実を、身をもって感じた出来事でした。それ以来、「会社に依存しなくても、自分自身の力で評価される何かを持っておきたい」という気持ちが強くなり、書店で手に職・資格系の本を読み漁るようになりました。

数ある選択肢の中で、なぜITスキルを選んだのか

士業の資格や特定の技能職なども検討した中で、最終的にITスキルを選んだのは、「学び始めるまでのハードルの低さ」と「需要の伸び」の2つが決め手でした。

他の手に職系の選択肢の多くが、学校に通う・長期の実務経験を積むといった大きな初期投資を必要とするのに対し、ITスキルは独学や教材で学び始めるハードルが比較的低いと感じたためです。

書店で他の資格の学習期間や費用を調べていた際、ある士業系の資格は取得までに年単位の学習期間が必要だと知り、仕事を続けながら学習時間を確保することを考えると、現実的な選択肢として難しいと感じました。一方でプログラミングは、無料の学習サイトからでも今日から始められることを知り、まずは実際に触ってみることのハードルの低さに魅力を感じました。あわせて、IT人材の需要が伸びていると一般的に言われていたことも、選ぶ後押しになりました。

実際に「手に職」として役立っていると感じる場面

ITスキルを身につけたことは、実際に「会社に依存しない自分の力」として役立っていると感じる場面がいくつかありました。

身につけたスキルが、転職市場での評価・社内での評価・本業以外の場面という、複数の形で実感につながっているためです。

  • 転職市場での需要を実感できた:転職活動中、未経験者向けの求人であっても、少しでも学習した実績があると評価してもらいやすいと、エージェントとのやり取りの中で感じました。
  • 社内での評価にもつながった:身につけたスキルがそのまま担当できる業務の幅を広げ、評価面談でも具体的な言葉で評価される場面が増えました(評価制度の変化については未経験からIT転職する5つのメリットでも紹介しています)。
  • 本業以外の展開にもつながった:実務経験を積んだ後、本業の外でスキルを活かす機会にも挑戦してみました(この経験については本業にプラスできる?未経験エンジニアが副業に挑戦して感じたことで詳しく紹介しています)。

「手に職」という言葉から連想する、特定の資格一枚で一生食べていけるようなイメージとは少し違いますが、状況に応じて自分で選択肢を広げていける感覚は、前職で感じていた「会社に依存している不安」を和らげてくれたと感じています。

20代のうちに始めておいてよかったと感じる理由

今振り返ると、20代のうちにITスキルへの投資を始めておいてよかったと感じています。

年齢が上がるほど、学習に使える時間や体力の余裕、そして「今からでも」というポテンシャルを評価してもらえる場面が変わっていくと、一般的に言われている目安として理解しています。年代ごとの転職のしやすさの一般的な傾向については別の記事でも紹介しています。

仕事で任される内容が増え、責任のある業務を任されるようになってからは、学習に使える時間そのものが以前より限られるようになりました。もし手に職としてのスキルを身につけるタイミングをさらに先延ばしにしていたら、今よりもっと限られた時間の中で一から学び始めることになっていたはずです。20代のうちに基礎を固めておいたことが、その後の仕事の忙しさの中でも学び続けることをいくらか楽にしてくれたと感じています。

「手に職」も万能ではないという留保

ITスキルを身につけたからといって、それで安泰が保証されるわけではないという点も、正直にお伝えしておきたいと思います。

IT業界は技術の移り変わりが速く、一度身につけたスキルに満足していると、数年後には市場価値が変化している可能性があるからです。業界の将来性についてはIT業界は本当に将来性がある?でより詳しく扱っています。

「手に職をつければ、この先ずっと安心」と単純に考えていたわけではなく、身につけたスキルを土台にしながら、その後も学び続ける必要があるという前提は、今も変わらず持ち続けています。それでも、何も持たずに会社の状況に左右され続けるより、自分で伸ばせる土台を持てたことには、大きな意味があったと感じています。

まとめ

ここまで、20代のうちに「手に職」としてITスキルを選んだ理由と、実際に役立っていると感じる場面を紹介してきました。

  • 会社の状況に自分のキャリアが左右されるという気づきが、「手に職」を意識するきっかけだった
  • 学び始めるハードルの低さと需要の伸びが、ITスキルを選んだ決め手だった
  • 転職市場・社内評価・本業以外の展開など、複数の場面で「手に職」としての実感がある
  • 20代のうちに始めたことで、仕事の忙しさの中でも学び続けやすくなった一方、学び続ける必要はこの先も続く

「今のうちに何かスキルを身につけておきたい」という漠然とした焦りは、行動を始めるきっかけとして悪いものではないと感じています。まずは無料の学習サイトなどで、実際に少し触れてみることから始めてみてはいかがでしょうか。

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