年収交渉していい?未経験からのIT転職、内定後に聞いたこと

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内定をもらえたのはうれしいけれど、提示された年収を見て「これ、少しでも上げてもらえないだろうか」と考えている方は多いのではないでしょうか。「年収交渉 転職」と検索している方の多くは、そもそも交渉していいのかどうか、そしてどう切り出せばいいのかがわからず足踏みしている段階だと思います。特に未経験からのIT転職の場合、実務経験を交渉の根拠にできないぶん、経験者の転職以上に「本当にこんな自分が交渉なんてしていいのだろうか」とためらう気持ちが強くなるのではないかと感じています。私自身、文系・未経験からIT業界へ転職する際に内定をもらった段階で、この交渉をするかどうかをかなり悩みました。

転職前に感じていた収入減そのものへの不安については年収は下がる?未経験IT転職で下がった初任給とその後の話で、転職後に年収がどう推移していったかについてはリアルにわかる!未経験エンジニアの年収の推移と正直な感想で紹介していますが、この記事では「内定をもらった後に、条件面で交渉するという能動的な行動」に絞ってお伝えします。あらかじめお伝えしておくと、これはあくまで私一人が経験した一例であり、同じように交渉すれば誰でも条件を良くできると保証するものではありません。年収や労働条件は人生に大きく影響する話でもあるため、断定的な金額や結果ではなく、あくまで実体験の共有としてお読みいただければと思います。

この記事でわかること

  • 未経験者の年収交渉が通りにくいと言われる理由
  • 内定後に交渉するかどうか、私が実際に悩んだこと
  • 金額そのもの以外で私が実際に交渉・相談してみたこと

そもそも、内定後に年収交渉をしてもいいのか

内定後の年収交渉自体は、してはいけない行為ではないというのが私の結論です。ただし、未経験からのIT転職では、経験者の転職と同じ感覚で交渉に臨むと、期待していたようには進まないケースが多いとも感じています。

というのも、交渉が通るかどうかは、こちらの希望をどれだけ客観的な根拠で裏付けられるかに大きく左右されますが、未経験者の場合はその根拠となる実務実績そのものが、まだ手元に存在しないためです。

実際、私が内定をもらった会社の担当者からは、面接の段階で「今回は実績ではなく将来性を見て採用する枠なので、給与は経験者採用とは別の枠で決まっている」という説明を受けていました。

この説明を聞いて、「交渉していいかどうか」という二択で考えるより、「何を交渉できて、何は難しいのか」を切り分けて考えるほうが現実的だと考えるようになりました。

なぜ未経験者の年収交渉は通りにくいと言われるのか

未経験者の年収交渉が通りにくいと言われる主な理由は、多くの企業が未経験者向けにあらかじめ給与テーブル(等級ごとの給与の枠)を用意しているためだと感じています。

このテーブルは、同じ未経験枠で採用した他の社員との公平性を保つ目的もあり、個人ごとの交渉で簡単に動かせるものではないと、複数の転職エージェントからも似たような説明を受けました。

実際に、私が利用していたエージェントの一人は「未経験採用の場合、提示額そのものの交渉で数字が動くことはほとんど期待しない方がいい」とはっきり伝えてくれました。一方で、別に併用していたエージェントは「会社によっては多少の余地がある」とも話しており、この説明の食い違い自体が、交渉の通りやすさは会社次第で大きく変わることを物語っているように感じました。

一般的に言われている目安として、未経験者の基本給そのものを大きく動かす交渉は難しいケースが多いとされていますが、これはあくまで傾向であり、すべての企業に当てはまるわけではありません。

私が内定をもらったとき、交渉するかどうか悩んだこと

内定通知を受け取ったとき、提示された金額が前職の年収を下回っていたこともあり、正直「ここから少しでも上げてもらえないだろうか」という気持ちがわきました。

一方で、まだ何の実績も出していない段階で金額の交渉を切り出すことに、身勝手な印象を与えてしまうのではないかという不安もありました。せっかくもらえた内定を、交渉がきっかけで取り消されたら元も子もないという恐れもありました。

実際に私が取った行動は、自分で直接会社に交渉を申し出るのではなく、間に入ってくれていたエージェントに「多少でも条件を良くしてもらう余地はないか」を相談することでした。

結果として、金額そのものの交渉にはすぐに踏み切らず、まずは「何が交渉の対象になり得るのか」をエージェント経由で確認するところから始めることにしました。

エージェントに相談して、実際に聞いてみたこと

エージェントに相談した結果、基本給そのものの引き上げ交渉は難しいという回答でしたが、金額以外の部分であれば会社側と話す余地があるかもしれないという提案をもらいました。

基本給は社内の給与テーブルに沿って機械的に決まっている一方、入社時期や評価のタイミングといった運用面は、会社の判断次第で個別に調整できる場合があるという説明でした。

そこで私は、次の2点についてエージェント経由で先方に確認してもらうことにしました。

  • 現職の賞与(ボーナス)の支給日を過ぎてから退職できるよう、入社日を2週間ほど後ろにずらせないか
  • 最初の給与見直し(評価)のタイミングを、通常より前倒しできないか

会社からの回答は、入社日の調整については問題なく応じてもらえましたが、評価タイミングの前倒しについては「検討はするが約束はできない」という留保付きの返答でした。

金額そのものが動いたわけではありませんが、少なくとも「何も聞かずに諦めるより、条件面で聞けることは聞いておいてよかった」というのが正直な感想です。

金額以外も含めて整理した、交渉のしやすさの目安

交渉を検討する前に、私は「何が交渉しやすく、何が交渉しにくいか」を自分なりに整理しました。会社や状況によって差はあると思いますが、私の場合の整理と実際に取った行動は次の通りです。

条件 交渉のしやすさ(私の実感) 私が実際にとった行動
基本給の金額そのもの 難しいと感じた 交渉は見送り、給与テーブルの仕組みを確認するにとどめた
入社日の調整 比較的通りやすかった 現職の賞与支給後に退職できるよう2週間ほど後ろ倒しを依頼した
最初の評価タイミング 会社の判断次第だった 前倒しできないかエージェント経由で相談した(結果は留保付き)
残業代・各種手当の扱い 交渉より確認が先だと感じた 求人票と労働条件通知書の記載を照らし合わせて確認した

交渉するときに気をつけたいと感じたこと

未経験者が年収交渉をするうえで気をつけたいと感じたのは、直接会社の担当者に交渉を切り出すのではなく、エージェントのような間に立ってくれる人を通すことです。

自分で直接「もっと出してほしい」と伝えると、実績のない段階での要求として悪い印象につながりかねない一方、エージェントを介せば、こちらの希望を伝えつつも角が立ちにくい言い回しに調整してもらえるためです。

実際、私が「入社日を調整してほしい」と伝えた際も、エージェントは「現職の引き継ぎを丁寧に済ませたいという理由」として先方に伝えてくれており、自分で直接伝えるより自然な形でお願いできたと感じています。あわせて、交渉の根拠は「もっと欲しいから」という漠然とした希望ではなく、「現職の賞与を受け取ってから退職したい」のような、自分の状況に基づいた具体的な理由にしたほうが、話が通りやすいとも感じました。

なお、交渉の内容や伝え方によっては、まれに内定そのものに影響が出る可能性もゼロではないとエージェントから聞いていました。譲れない条件と、通らなくても仕方ないと割り切れる条件を自分の中であらかじめ分けておくことが、交渉に臨むうえで大事だと感じています。

まとめ

ここまで、未経験からのIT転職で内定後の年収交渉を考えている方に向けて、私自身が悩み、実際に行動した内容を紹介してきました。

  • 未経験者の基本給そのものの交渉は、給与テーブルの都合上、通りにくいと感じるケースが多い
  • 金額以外(入社日の調整・評価タイミングなど)であれば、交渉・相談の余地がある場合がある
  • 交渉はエージェントなど間に立ってくれる人を通し、根拠は自分の具体的な状況に基づいて伝えるようにした
  • 結果を保証するものではないため、譲れない条件とそうでない条件を事前に自分の中で整理しておくことが大切だと感じた

交渉の結果は会社や状況によって大きく変わると思いますが、「金額そのもの」以外にも交渉・相談できる余地があるかもしれないという視点を持っておくと、内定後の一歩を後悔なく踏み出しやすくなるのではないかと思います。

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