パソコン苦手でも仕事はできる!未経験からIT業界に転職できた理由

IT転職の基礎知識

「パソコンが苦手なのに、IT業界を目指すなんて無謀だろうか」——そんな不安を抱えながらこの記事にたどり着いた人もいるかもしれません。求人サイトを眺めていても「PCスキル必須」という文字を見るたびに、自分には縁のない世界だと感じてしまうこともあると思います。

私自身、転職活動を始める前は、パソコンが得意だと胸を張れるタイプではありませんでした。前職ではメールとExcelへの入力くらいしかパソコンを使っておらず、ショートカットキーもほとんど知らないまま、右クリックのメニューを頼りに操作していたような状態です。それでも今は、文系・未経験からIT業界に転職し、リモートワークでエンジニアとして働いています。

この記事では、「パソコンが苦手」という状態が具体的にどんな中身だったのか、そしてそれがIT業界の仕事にどう影響したのか(あるいはしなかったのか)を、私自身の実体験をもとにお伝えします。

この記事でわかること

  • 「パソコンが苦手」という悩みが、IT業界への転職の障害になるのかどうか
  • 私が実際に感じていた「パソコン苦手」の具体的な中身
  • パソコン操作に慣れるために実際にやったこと

結論:「パソコンが苦手」の中身次第でIT業界への転職は十分可能

結論から言うと、「パソコンが苦手」というだけの理由でIT業界への転職を諦める必要はないというのが、私自身の実感です。ただし、これには一つ前提があります。それは「パソコンが苦手」の中身が、キーボード操作やファイル管理といった基本的な部分なのか、それとも物事を筋道立てて考えること自体が苦手なのか、で状況が変わってくるということです。

私の場合は完全に前者でした。タイピングは遅く、ショートカットキーも知らず、パソコンの中でファイルがどこに保存されているのかもあやふやなまま社会人生活を送っていました。それでも、こうした操作面の苦手意識は、学習を始めてから数ヶ月かけて少しずつ解消していくことができました。パソコンの基本操作に自信がないという理由だけで、IT業界という選択肢を最初から外してしまうのは、正直もったいないと感じています。

私が感じていた「パソコンが苦手」の具体的な中身

「パソコンが苦手」といっても、人によって中身はさまざまだと思います。私が転職を考え始めた当時、具体的に苦手だと感じていたのは次のようなことでした。

  • タイピングが遅く、人差し指を中心に画面を見ながら入力していた
  • コピー・貼り付けをほとんどマウスの右クリックメニューで行っていて、ショートカットキーを知らなかった
  • 保存したファイルがどのフォルダに入っているのかわからなくなり、デスクトップに全部置いていた
  • 見慣れないエラーメッセージが出ると、内容を読まずにとりあえず再起動して誤魔化していた
  • zipファイルの解凍のやり方を知らず、届いた圧縮ファイルを開けずに困ったことがあった

今振り返ると、これらはすべて「パソコンという道具の使い方に慣れていなかっただけ」であって、地頭やセンスの話ではなかったと感じています。ですが当時の私は、こうした一つひとつのつまずきを「自分はパソコンが苦手な人間なんだ」という漠然とした苦手意識に変換してしまい、IT業界への転職を考えるだけで気後れしていました。

学習を始めて気づいた「克服すべき苦手」と「気にしなくていい苦手」の違い

実際に転職活動と学習を始めてから、私は「パソコン苦手」という一括りの感覚を、もう少し細かく分けて考えられるようになりました。

克服すべきだった苦手 実は気にしなくてよかった苦手
基本的なショートカットキー(コピー・貼り付け・元に戻す)を知らない タイピングの速度が人より遅いこと自体
ファイルやフォルダの整理・管理の仕方がわからない 専門用語を最初から知らないこと
見慣れない画面(黒い画面や英語表記)への強い抵抗感 マウスよりキーボード操作に不慣れなこと

特に印象に残っているのは、学習を始めて最初の週にコマンド操作(黒い画面に文字だけを打ち込んでいく操作)に触れたときのことです。それまで見慣れたアイコンやウィンドウがない画面に強い抵抗を感じ、「自分には向いていないのでは」と一瞬心が折れかけました。ただ、実際にはコマンドの意味を一つずつ調べながら操作すれば、慣れていくものだとわかりました。逆にタイピングの速度については、学習が進んでコードを書く量が増えるにつれて自然と上がっていき、最初から気にする必要はなかったと今では思っています。

パソコン操作に慣れるために実際にやった3つのこと

操作面の苦手意識を減らすために、私が転職活動と並行して実際にやったことは、次の3つです。

  1. よく使うショートカットキーを、意識して使う習慣をつけた:コピー・貼り付け・元に戻す・画面の切り替えなど、日常的によく使うものだけをメモに書き出し、右クリックに頼らず意識的にキーボードで操作するようにしました。最初は忘れて右クリックに戻ってしまうこともありましたが、数週間続けるうちに手が覚えていきました。
  2. フォルダを作って、ファイルを分類して保存する習慣をつけた:それまでデスクトップに何でも置いていたのをやめ、学習教材ごと・週ごとにフォルダを分けて保存するようにしました。地味な作業ですが、後から必要なファイルをすぐに見つけられるようになり、作業効率も上がりました。
  3. エラーメッセージが出たら、内容を読んでから検索する癖をつけた:再起動でごまかすのをやめ、表示された文章をそのまま検索窓に入力して調べる、という行動に変えました。最初は英語のエラー文に戸惑うことも多かったですが、繰り返すうちに「エラーは怖いものではなく、解決のヒントが書いてあるもの」だと思えるようになりました。

これらはどれも特別な才能が必要な話ではなく、意識して繰り返せば身につく習慣です。実際、私自身もIT業界に興味を持ってからこれらを始めましたが、転職活動が本格化する頃には、以前ほどパソコン操作自体にストレスを感じなくなっていました。PC操作以外に未経験の転職活動で意識して伸ばしておきたいスキルについては、「未経験IT転職で最初に身につけたい5つのスキル」でまとめています。

転職後の実務で感じた、パソコンが苦手でも困らなかった理由

実際にIT業界で働き始めてからも、「パソコンが苦手だったこと」が大きな障害になった場面は、正直あまりありませんでした。理由の一つは、実務で求められるのはタイピングの速さや操作の器用さよりも、「わからないことをどう調べて解決するか」という力だったからです。

現在はリモートワークで働いていますが、入社当初はビデオ会議ツールの画面共有や、チャットツールでのファイル送信など、それまで使ったことのないツールの操作に戸惑う場面もありました。それでも、先輩に一度聞く、あるいはツールのヘルプページを検索するといった対応を重ねるうちに、数週間で困らなくなりました。入社前に感じていた「パソコンが苦手だから、実務についていけないのでは」という不安は、実際に働き始めてみると、思っていたほど大きな壁ではなかったというのが正直な感想です。

それでも不安が強い人へ:意識しておきたいこと

ここまで読んでも、「自分はもっと重症かもしれない」と感じる人もいるかもしれません。その場合は、次の2点を意識してみることをおすすめします。

  • 転職活動と並行して、基本操作に触れる時間を意識的に確保する:学習教材やプログラミングそのものだけでなく、タイピング練習サイトやショートカットキーの一覧など、地味だけれど土台になる部分に触れる時間を最初のうちに取っておくと、その後の学習がスムーズになります。
  • 職種によって、パソコン操作の比重が異なることを知っておく:同じIT業界でも、コードを書く時間が長い職種もあれば、資料作成やヒアリングなど別の作業の比重が大きい職種もあります。パソコン操作への苦手意識が強いうちは、志望職種ごとに実際の仕事内容がどんなものかを調べてみると、自分に合いそうな方向性が見えやすくなります。具体的に何から学習を始めればいいかは、「IT知識ゼロから転職するなら、最初に何を勉強する?」で詳しく紹介しています。

パソコン操作への苦手意識は、多くの場合、慣れの問題です。完璧に克服してから転職活動を始めようとすると、いつまでも一歩を踏み出せなくなってしまうので、学習や転職活動を進めながら並行して慣れていく、というくらいの気持ちで十分だと私は感じています。

まとめ

ここまで、「パソコンが苦手」という悩みを抱えながらIT業界への転職を考えている人に向けて、私自身の実体験をお伝えしてきました。

  • 「パソコンが苦手」の中身が、操作面の慣れなのか、考えること自体への苦手意識なのかを分けて考えると、不安の正体が見えやすくなる
  • タイピング速度や専門用語を知らないことより、ショートカットキーやファイル管理といった基本操作は、意識して繰り返せば身につく
  • 実務では、操作の器用さよりも「わからないことを調べて解決する力」が求められる場面が多い

私自身、パソコンが得意なタイプではありませんでしたが、文系・未経験からIT業界に転職し、今はリモートワークで働きながら日々の業務をこなせています。「パソコンが苦手だから」という理由だけで選択肢を狭めてしまう前に、まずは自分の苦手の中身を整理してみることをおすすめします。

タイトルとURLをコピーしました