「リモートワーク 未経験」と検索している方の中には、まだ転職活動を始める前の段階で、「未経験からIT業界に入れたとして、配属された初日からいきなり在宅勤務になれるのだろうか」という期待と不安を同時に抱いている方も多いのではないでしょうか。求人サイトの「リモートワーク可」という一文を見るたびに、通勤のない生活を思い描いては、「そんなにうまくいくはずがない」と我に返る、そんな気持ちに近いかもしれません。
私自身、文系・未経験からIT業界に転職し、今はWebエンジニアとして週1回の出社とリモートワーク中心の働き方をしています。ただ、配属された初日からその状態だったかというと、まったくそうではありませんでした。この記事では、「求人票のどこを見ればフルリモートかどうか見極められるか」という応募段階の話には触れません。それは「後悔しない!フルリモート求人の見分け方と面接で聞くべき質問」という別の記事で扱っているテーマなので、ここでは「未経験入社の直後、実際にどれくらいの期間・どんな形で出社していたのか」という、入社してから初めて分かるリアルに絞ってお伝えします。
この記事でわかること
- 未経験入社でいきなりフルリモートになるケースは、実際どれくらい現実的か
- 私自身が経験した「出社中心の期間」の具体的な中身
- 出社からリモートワークへ切り替わったきっかけ
- 面接の段階で確認しておきたい質問
未経験入社の直後からフルリモートになるケースは、実は多くない
先に結論を言うと、未経験で入社してすぐにフルリモートで働き始められるケースは、決して多くはないというのが私の実感です。
理由は単純で、企業側からすると、まだ実務も社内の進め方も分からない人に、いきなり画面越しだけで仕事を任せるのはリスクが大きいためです。分からないことをその場ですぐ聞ける・画面を隣で一緒に見てもらえるという環境は、特に最初の数ヶ月は本人にとっても会社にとっても安心材料になります。
私自身、転職活動中は「リモートワーク可」という表記の求人ばかりを追いかけていましたが、実際に入社してみると、初日から数ヶ月は基本的に出社が前提になっていました。同じように未経験でIT業界に入った知人や、SNS・個人ブログで見かけた体験談を見ても、「入社直後からいきなりフルリモートだった」という声より、「最初の数ヶ月は出社し、慣れてからリモートに移行した」という声のほうが目立つ印象です。もちろん会社によって差はあるので、これがすべての企業に当てはまるわけではありません。
「未経験だから、いきなり在宅勤務は無理だった」と落ち込む必要はなく、多くの場合はそういう順序になっているのだと捉えておくと、入社後の現実とのギャップに戸惑いにくくなると感じています。
なぜ未経験者は、特に最初の期間は出社を求められやすいのか
未経験者に出社が求められやすい一番の理由は、まだ自分ひとりで判断・解決できる範囲が狭く、すぐ隣で確認してもらえる環境の価値が大きいからだと感じています。
経験者であれば、チャットやオンライン会議だけでも業務を進められますが、未経験のうちはそもそも「何を質問すればいいのか」自体が分からないことも多く、対面でのちょっとしたやり取りが理解のスピードを大きく左右します。
入社初日、パソコンのセットアップや社内チャットツールへの招待、開発の進め方をまとめた社内ドキュメントの読み込みといった作業を、すべて出社した状態でこなしました。数日後には自分のパソコンに開発環境を構築する作業を任されたのですが、手順書どおりに進めてもエラーが出る箇所があり、隣の席のSEの同僚に画面をそのまま見せながら確認してもらったことをよく覚えています。これがもしオンラインでのやり取りだけだったら、画面共有の準備や説明にもっと時間がかかり、もどかしさも大きかったのではないかと思います。
未経験のうちほど、対面でのちょっとしたやり取りに助けられる場面が多いというのは、実際に働いてみて初めて実感した部分でした。
私が実際に経験した「出社中心の期間」の中身
私の場合、出社の比重が大きかったのはおおよそ入社から2ヶ月ほどの間で、3ヶ月目に入ったタイミングで、週1回の出社とリモートワーク中心という今の働き方に切り替わりました。
会社としても、最初から在宅勤務の頻度を固定するのではなく、本人の慣れ具合やチームとの信頼関係の積み上がり方を見ながら、段階的に在宅の割合を増やしていく方針だったのだと思います。
実際の変化を、期間ごとにまとめると次のようになります。
| 時期 | 出社の頻度(私の場合) | 主な過ごし方 |
|---|---|---|
| 入社〜1ヶ月目 | ほぼ毎日出社 | 環境構築、社内ルールの把握、隣の席で質問しながら小さな修正タスクをこなす |
| 2ヶ月目 | 週3〜4日出社 | コードレビューでの指摘を対面で受けることが多く、その場で意図を確認できた。在宅の日を試験的に増やし始めた |
| 3ヶ月目以降 | 週1日出社 | 対面が必要な打ち合わせの日だけ出社し、それ以外はリモート中心に落ち着いた |
この頻度や期間はあくまで私が働いている会社での一例であり、業種やチームの方針によって幅があると思います。それでも、「ある日突然リモートに切り替わる」のではなく、少しずつ段階を踏んで移行していくという流れ自体は、参考にしていただけるのではないかと思います。
出社からリモートワークへ切り替わったきっかけ
私の場合、在宅の日が本格的に増え始めたきっかけは、入社2ヶ月が過ぎた頃の上司との面談でした。
それまでに任された小さな修正タスクを一人でこなせるようになっていたことと、コードレビューでのやり取りをチャット上でも問題なく進められていたことが、判断材料になったようです。
面談で上司から「最近はチャットでのやり取りだけでも、こちらの意図をきちんと汲み取って進められているので、来週から週1日、在宅の日を試してみますか」と提案されたのを覚えています。最初の在宅日は、正直「何かあったらすぐに聞けないかもしれない」という不安のほうが大きかったのですが、実際にやってみると、分からない点はチャットで質問し、返信を待つ間に別の作業を進めるという流れが意外とスムーズに回りました。この経験を機に在宅の日は着実に増えていき、3ヶ月目に入る頃には週1回の出社とリモートワーク中心という今の形に落ち着きました。
振り返ると、「信頼してもらえるだけの実績を少しずつ積み重ねたこと」が、在宅勤務が増えていく一番のきっかけだったと感じています。
「いつからリモートになるか」を面接で確認しておきたい質問
入社後のギャップを減らすには、面接の段階で「リモートに切り替わるまでの目安」を具体的に質問しておくことが有効だと感じています。
「リモートワーク可」という表記だけでは、それが入社初日から適用されるのか、数ヶ月後からなのかまでは分からないことがほとんどだからです。
実際に転職活動中、複数の企業の面接で次のような質問をしたことがあります。
- 「未経験で入社した場合、最初の何ヶ月くらいは出社が中心になりますか」
- 「在宅勤務に切り替わるかどうかは、何を基準に判断されますか」
- 「直近で未経験入社された方は、実際にいつ頃から在宅の日が増えましたか」
ある企業では「だいたい3ヶ月を目安に、本人の状況を見ながら相談しています」と具体的な答えが返ってきましたが、別の企業では「ケースバイケースです」という曖昧な返答にとどまりました。同じ「未経験でも入社後にリモートワークができる」という説明でも、目安や判断基準を具体的に説明できる会社のほうが、実際の運用も安定している印象を持ちました。
「リモートワーク可」という言葉だけで期待を膨らませず、切り替わるまでの目安と判断基準を面接で直接聞いておくと、入社後に感じるギャップを小さくできるのではないかと思います。
出社期間中に感じたモヤモヤと、その乗り越え方
正直に言うと、出社中心だった最初の数ヶ月は、「リモートワークができると思って転職したのに」というモヤモヤを何度か感じていました。
転職活動中に思い描いていた「在宅で仕事をする自分」のイメージと、満員に近い電車に揺られて出社する現実との間に、ギャップを感じていたのだと思います。
特に覚えているのは、入社して1ヶ月ほど経った頃、雨の日に駅から会社までの道を早足で歩きながら、スマートフォンで求人サイトの「フルリモート可」という文字を何気なく眺めてしまった瞬間です。「自分もいずれこうなるはずなのに、今はまだ遠いな」と少し落ち込みました。ただ、その後コードレビューで隣の席の同僚から直接指摘の意図を説明してもらい、その場で理解できた経験を何度か重ねるうちに、「今この時期に出社していることには意味がある」と受け止められるようになっていきました。対面でのやり取りに助けられている実感が積み重なるにつれ、モヤモヤよりも「早く信頼してもらえるだけの実力をつけよう」という気持ちのほうが強くなっていったように思います。
出社期間そのものを我慢の時間と捉えるのではなく、対面だからこそ得られるものがあると考え方を切り替えたことが、モヤモヤを乗り越える助けになったと感じています。
まとめ
ここまで、未経験入社でいきなりフルリモートになれるのかという疑問について、私自身の実体験をもとに紹介してきました。
- 未経験入社の直後からフルリモートになるケースは多くなく、最初の数ヶ月は出社中心という会社が目立つ
- 未経験のうちは対面でのやり取りに助けられる場面が多く、これが出社を求められやすい理由になっている
- 私の場合は入社から3ヶ月ほどをかけて、少しずつ在宅の日が増えていった
- 切り替わったきっかけは、小さな実績とチャットでのやり取りへの信頼が積み重なったこと
- 面接の段階で「切り替わるまでの目安」「判断基準」を具体的に質問しておくと、入社後のギャップを減らせる
「未経験だから、いきなり在宅勤務は無理だった」と捉えるのではなく、多くの場合はそういう順序を踏むものだと知っておくだけでも、入社後の気持ちの持ちようはずいぶん変わるのではないかと思います。
なお、こうして週1回の出社とリモートワーク中心という働き方に落ち着いた後、この働き方がこの先も続けられそうかどうかについては、「在宅勤務は今後も続く?未経験エンジニアが感じた不安と工夫」で詳しく紹介しています。


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