在宅勤務が中心の働き方に切り替わることが決まると、急に気になり始めるのが「机や椅子、ネット回線をどう用意すればいいのか」という物理的な準備ではないでしょうか。SNSやnoteを覗くと、おしゃれに整えられた作業スペースを紹介する投稿がたくさん見つかり、自分もあれくらい整えないといけないのかと身構えてしまう方もいるかもしれません。一方で、準備を後回しにしたまま在宅勤務が始まってしまうと、思わぬところでつまずくこともあります。
私自身、文系・未経験からIT業界に転職し、Webエンジニアとして働き始めてから在宅勤務中心の働き方に切り替わっていく中で、机・椅子・ネット回線をそれぞれ買い直したり見直したりする経験をしました。この記事では、リモートワークという働き方そのものの良い面・気になる面については、リモートワークのメリットは本当?未経験エンジニアが語る本音で扱っているためここでは扱わず、実際に何を、どんな順番で整えたのかという物理的な作業環境の話に絞って、正直な経緯を紹介します。
この記事でわかること
- 在宅勤務を始めるにあたって、私が最優先で見直したもの
- 机・椅子をどんな基準で選び直したか
- 意外と役に立った周辺グッズと、会社からの支給の有無
- 実際に揃えた順番の目安
回線が原因で仕事に支障が出た、最初のトラブル
在宅勤務を整える上で、私が一番最初に見直す必要があると気づいたのは、机でも椅子でもなくネット回線でした。
もともと自宅のインターネット環境は、動画を見たりSNSを使ったりする程度であれば特に不満のないものでした。ただ、在宅勤務が始まって間もない頃、チーム全体のオンライン会議中に自分の映像と音声だけが頻繁に固まってしまうことがあり、進行を止めてしまったことがあります。原因を調べるため回線速度を測定するアプリで測ってみると、動画視聴には十分でも、会議アプリが要求するアップロード速度には足りていないという結果が出ました。ダウンロード速度ばかり気にしていたので、アップロード側が細いことに気づけていなかったのは自分でも意外でした。
その後、契約していたインターネット回線をより上り速度の出るプランに切り替え、あわせて無線のWi-Fiだけに頼らず、有線LANケーブルでパソコンと直接つなぐようにしました。切り替えてからは、同じ時間帯に会議をしていても映像が固まることはほとんどなくなりました。机や椅子は多少の我慢や工夫でしのげますが、回線が不安定だと会議そのものが成立しなくなるため、在宅勤務を始める前に最初に確認しておくべき項目だったと今は感じています。
机を選び直した:ダイニングテーブルから、作業専用の机へ
回線の次に見直したのは、作業をする机そのものでした。
在宅勤務を始めたばかりの頃は、リモートワークエンジニアのリアルな1日!出社時代との違いも紹介でも紹介している通り、部屋の一角を仕事用のスペースと決めて使っていたものの、実際に置いていたのは食事用のダイニングテーブルでした。食事のたびにノートパソコンや資料をいったん端に寄せる必要があり、そのたびに集中が途切れてしまうことに、しばらくしてから気づきました。テーブルの高さも食事用に合わせたものだったため、長時間キーボードを打っていると手首や肩に負担がかかっている感覚もありました。
そこで、ワンルームの限られたスペースに置けるサイズを事前にメジャーで測ったうえで、作業専用のコンパクトな机を新しく購入しました。選ぶ際に意識したのは、部屋の広さに合う奥行き・幅であること、モニターやキーボードを置いても手前に作業スペースが残ること、配線をまとめる穴があることの3点です。専用の机に切り替えてからは、食事のたびに片付ける手間がなくなっただけでなく、仕事の道具がいつも同じ場所に揃っているぶん、始業までの準備がスムーズになったと感じています。
椅子は後回しにしないほうがよかった:腰の違和感がきっかけ
机よりも先に見直しておけばよかったと感じているのが、椅子です。
机を新調したあとも、椅子はしばらく自宅にあった食事用の椅子をそのまま使い続けていました。クッション性がなく背もたれの角度も固定されているタイプで、最初のうちは特に気にしていなかったのですが、同じ姿勢で長時間座り続ける在宅勤務の働き方には向いていなかったようで、数週間ほど経った頃から腰の張りや違和感を感じる日が増えていきました。
これはさすがに我慢すべきではないと考え、家電量販店や家具店でいくつかの椅子に実際に座って試したうえで、座面の高さと背もたれの角度を細かく調整できるタイプのオフィスチェアを購入しました。最初は価格に見合う効果があるのか半信半疑でしたが、買い替えてから2〜3週間ほどで、以前感じていた腰の張りがかなり和らいでいることに気づきました。机や周辺グッズよりも先に、体に直接負担がかかる椅子から優先して整えておけばよかったというのが、正直な反省点です。
地味に効果があった周辺グッズ
机・椅子・回線という大きな3つを整えたあとも、細かい周辺グッズを買い足すことで、作業のしやすさが少しずつ変わっていきました。
- 外付けのキーボードとマウス:ノートパソコン本体のキーボードだけで長時間作業していると指の疲労を感じやすかったため、打鍵感の軽いキーボードと手になじむマウスに買い替えました。
- モニターアーム付きの外部ディスプレイ:ノートパソコンの画面だけでコードとドキュメントを並べて見るのが窮屈だったため、外部モニターを追加し、机の上のスペースを圧迫しないようアーム式のスタンドで固定しています。
- 手元を照らすデスクライト:日が落ちる時間帯に部屋全体の照明だけだと手元が暗く感じることがあり、角度を調整できるデスクライトを置いてからは目の疲れが軽くなったように感じています。
- 配線をまとめるケーブルボックス:有線LANケーブルや充電コードが机の下で絡まりやすかったため、まとめて収納できる箱を置き、見た目も掃除のしやすさも改善しました。
以前から使っていたノイズキャンセリングイヤホンも、集中したい作業のときには変わらず活躍しています。高価な機材を一気に揃える必要はなく、実際に困った場面が出てから一つずつ買い足していくくらいのペースで十分だったと感じています。
会社からの支給・在宅勤務手当はあったか
環境を整える際に気になるのが、費用を自己負担するのか、会社から何らかの支援があるのかという点だと思います。
私が働いている会社の場合、在宅勤務にともなう通信費や光熱費の一部にあてるという名目で、毎月一定額の在宅勤務手当が給与に上乗せして支給されています。ただし、机・椅子・モニターといった什器や周辺機器については、会社からの支給や貸与の対象にはなっておらず、購入は基本的に自己負担でした。在宅勤務手当の有無や金額、什器の支給範囲は会社によってかなり差があると聞いているため、これから在宅勤務を始める方は、入社前や制度の切り替え前に、自分の会社ではどこまでが会社負担でどこからが自己負担になるのかを確認しておくと、想定外の出費に慌てずに済むと思います。
実際に揃えた順番の目安
ここまで紹介してきた内容を、実際に私が優先すべきだったと感じている順番で整理すると、次のようになります。
| 優先度 | 項目 | 優先した理由 |
|---|---|---|
| 1 | ネット回線 | 不安定だと会議そのものが成立しなくなり、仕事に直接支障が出るため |
| 2 | 椅子 | 体に直接負担がかかる部分で、後回しにすると体調を崩しやすいため |
| 3 | 机 | 作業の切り替えのしやすさや姿勢に関わるが、椅子ほど緊急性は高くないため |
| 4 | 周辺グッズ | 実際に困った場面が出てから買い足しても十分間に合うため |
すべてを最初から完璧に揃えようとすると費用も手間もかさんでしまうため、まずは回線と椅子という「後回しにすると支障が大きい2つ」から手をつけ、机や周辺グッズは実際に働きながら必要性を確かめて整えていくくらいの進め方でちょうどよかったというのが、私自身の実感です。
まとめ
ここまで、在宅勤務を始めるにあたって私が実際に整えた机・椅子・回線と、周辺グッズや会社の支給の有無について紹介してきました。
- 会議中に映像が固まったことをきっかけに、ネット回線の上り速度と有線接続を見直したのが最初の対応だった
- ダイニングテーブルから作業専用の机に切り替えたことで、片付けの手間がなくなり準備もスムーズになった
- 椅子は体への負担が大きく、机よりも先に整えておけばよかったと感じている
- 周辺グッズは一気に揃えず、実際に困った場面が出てから買い足すペースで十分だった
- 会社によって在宅勤務手当や什器支給の有無に差があるため、事前の確認が想定外の出費を防ぐ
SNSやnoteで見かける整った作業スペースと自分の環境を比べて焦る必要はなく、実際に働きながら困った部分から一つずつ整えていくくらいのペースで十分だったというのが、正直な実感です。


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