「IT業界に転職できたのに、もう辞めたいと思ってしまうなんて、自分は甘いのだろうか」——「転職 1年目 辞めたい」と検索してこのページを開いた方の中には、そんな風に自分を責めながら、夜遅くにスマホで検索している方も多いのではないでしょうか。念願だったはずの転職を終えたのに、働き始めてからこんな気持ちになるとは思っていなかった、という戸惑いもあるかもしれません。
私自身、文系・未経験からIT業界に転職し、入社1年目のうちに何度か「辞めたい」と感じた瞬間がありました。この記事では、入社してからどんな仕事を任されたかという内容についてはIT業界の仕事内容とは?未経験入社の初日から半年のリアルで、IT業界そのものへの世間の評判については「IT業界はやめとけ」は本当?未経験から転職した私が思うことでそれぞれ紹介しているためここでは触れず、「入社1年間で心がどう動いたか」という時系列だけに絞って、正直に振り返ります。
この記事でわかること
- 私が入社1年目で最も強く「辞めたい」と感じた瞬間
- 1年間を振り返って見えた、気持ちの波の推移
- 「辞めたい」と感じたときに実際にやっていたこと、そして一時的な波か見極める基準
そもそも、「1年目で辞めたい」と思うのは自分だけではなかった
「こんな気持ちになるのは自分だけなのではないか」というのが、辞めたいと感じ始めた頃に一番つらかった部分です。
というのも、周囲は落ち着いて仕事をこなしているように見え、弱音を吐いていいのかどうかも分からなかったからです。
入社半年を過ぎた頃、思い切ってSEの同僚に「正直、最近しんどくて」とだけ打ち明けたことがあります。返ってきたのは「自分も1年目の頃、同じようなことを考えていた時期があった」という言葉でした。当時は誰にも言わずに一人で抱えていたそうで、聞いた瞬間、肩の力が少し抜けたのを覚えています。「辞めたい」と感じること自体が特別に弱いことではなく、1年目という時期にはある程度起こりうる気持ちなのだと、この会話で初めて実感できました。
私が最も強く「辞めたい」と思った瞬間(入社3〜4ヶ月目)
入社1年間の中で、一番はっきりと「辞めたい」という言葉が頭に浮かんだのは、入社してから3〜4ヶ月ほど経った頃でした。
自分のミスが原因で、他のメンバーの作業にまで影響が出てしまう失敗をした時期だったためです。
担当していた共通の処理部分に手を加えた際、確認不足のまま反映してしまい、別の機能を担当していたメンバーの作業が一時的に止まってしまったことがありました。その日は遅くまで原因の切り分けと修正に追われ、関係者に一件ずつ謝って回りました。帰宅してからも気持ちが沈んだままで、その夜、なんとなくスマホで転職サイトのアプリを開き、求人を眺めていた自分がいます。結局どこにも応募はせず、しばらくして静かにアプリを閉じたのですが、「本気で辞めることを考えたわけではないのに、指が勝手に転職サイトを開いていた」という感覚は、今でもよく覚えています。
入社1年間を振り返って見えた、気持ちの波
落ち着いて振り返ってみると、「辞めたい」という気持ちは一直線に強まっていったわけではなく、時期によって波がありました。
環境に慣れる負荷、比較による落ち込み、役割の変化など、その時々で原因になっていた出来事がまったく違ったためだと思います。
| 時期 | 気持ちの状態 | 主なきっかけ |
|---|---|---|
| 入社1〜2ヶ月目 | 緊張と忙しさで余裕がなかった | 環境に慣れることに必死だった |
| 3〜4ヶ月目 | 最も強く辞めたいと感じた | 自分のミスで周囲に迷惑をかけた出来事 |
| 6〜8ヶ月目 | モヤモヤとした停滞感 | 同時期に入社したメンバーとの差を感じた |
| 9〜12ヶ月目 | 少しずつ前向きになれた | 後から入社したメンバーに頼られる場面が出てきた |
同じ「辞めたい」でも、時期によって背景にある感情がまったく違うのだと、こうして並べてみて気づきました。
6〜8ヶ月目、比較で落ち込んだ理由
3〜4ヶ月目の落ち込みが少し落ち着いた後、今度は6〜8ヶ月目あたりに、以前とは違う種類のモヤモヤを感じるようになりました。
自分のペースで少しずつ前進している実感はあったものの、同じタイミングで入社した別のメンバーの成長速度と比べて、自分だけ足踏みしているように感じてしまったためです。
ある日、社内のチャットに、同じ時期に未経験で入社したメンバーが担当した機能のリリースを祝うメッセージが流れてきました。素直にすごいと思う一方で、自分はまだ同じような規模の仕事を任されていないという事実を突きつけられたようで、その日は一日中気持ちが晴れませんでした。誰かに何か言われたわけでもないのに、一人で勝手に落ち込んでいたというのが正直なところです。
気持ちが上向き始めた9〜12ヶ月目のきっかけ
1年が近づいた頃になって、ようやく気持ちが上向き始めたきっかけがありました。
自分が半年ほど前につまずいた内容を、後から入社した新しいメンバーから質問される場面が出てきたためです。
あるとき、自分より後に入社したメンバーから「この処理、最初どう理解したらいいですか」と聞かれ、自分がつまずいたポイントを思い出しながら説明したことがありました。相手が「なるほど、腑に落ちました」と言ってくれたとき、辞めたいと思っていたはずの自分が、いつの間にか誰かの役に立てる立場になっていたことに気づきました。この出来事をきっかけに、「今の場所で、もう少し続けてみよう」という気持ちに少しずつ変わっていきました。
「辞めたい」と感じたとき、実際にやっていたこと
波が来るたびに何か特別なことをしていたわけではありませんが、いくつか自分なりに続けていたことはあります。
感情的になっている状態のまま大きな決断をすると、後で後悔しそうだと感じていたためです。
- その日の出来事と気持ちを、寝る前に短くメモに書き出す(頭の中だけで抱えないようにする)
- 「疲れている夜に転職や退職について結論を出さない」という自分ルールを作る
- 落ち込んだ具体的な出来事を、感情と切り離して一つずつ書き出してみる
メモを読み返してみると、落ち込みの原因が「仕事内容そのもの」ではなく「特定の失敗や比較」であることが多いと気づき、それだけで気持ちが少し軽くなることがありました。
一時的な波だったのか、辞めるべきサインだったのか、私なりの見分け方
結果的に、私自身は入社1年目のうちに転職活動を再開することはありませんでしたが、それは「我慢すれば必ず報われる」という意味ではないと思っています。
振り返ってみると、自分が感じていた「辞めたい」の多くは、特定の失敗や比較といった一時的な出来事がきっかけであり、環境そのものに根本的な問題があったわけではなかったためです。
一方で、教育体制がまったく整っていない、相談しても状況が変わらない、体調に明らかな影響が出ている、といった要因が続く場合は、話が別だとも感じています。個人の頑張りだけでは変えられない環境要因が絡むケースを求人選びの段階で見抜く視点については、別の記事で詳しく紹介しています。私の場合は、落ち込みの原因を一つずつ書き出してみたときに、「特定の出来事」に紐づくものがほとんどだったため、環境そのものを変える判断ではなく、今の場所でもう少し続けてみるという判断をしました。
まとめ
ここまで、未経験からIT業界に転職した私が、入社1年目に実際に「辞めたい」と感じた瞬間と、その気持ちの移り変わりを時系列で振り返ってきました。
- 「辞めたい」と感じること自体は、1年目にはある程度起こりうる気持ちで、自分だけではなかった
- 気持ちの波は一直線ではなく、時期によってきっかけも強さも違った
- 感情的なときに大きな決断をしないよう、自分なりのルールを作っていた
- 落ち込みの原因が特定の出来事なのか、環境そのものの問題なのかを切り分けて考えることが、判断の助けになった
「辞めたい」と感じてしまう自分を責める必要はないというのが、ここまでの実感です。ただし、これはあくまで私自身の環境・状況での経験であり、置かれている状況によっては、我慢を続けることが必ずしも正解とは限りません。もし今の落ち込みが特定の出来事によるものなのか、環境そのものの問題なのか判断に迷っている場合は、一度気持ちを書き出して整理してみることをおすすめします。


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